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授業科目名
担当教官
基礎解析II
中川 恭彦
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
252003 S 2 S 1 後期 III
[概要]
 数学は、すべての学問を学ぶ上で欠かせない最も基本となる学問である。本講義は基礎解析Iに続いて、多変数関数の微分・積分法を学び,さらに自然界を理論的に解析するときに必要なベクトル解析の基礎も学ぶ。
 数学は覚えるより慣れろである。多くの問題を解きながらその奥にある数学的意味やその工学への応用について体得して欲しい。
[具体的な達成目標]
(1)2変数関数の性質を知る。
(2)2変数関数の極限と連続性を知る。
(3)偏微分の定義とその応用を体得する。
(4)接平面の方程式を学ぶ。
(5)全微分の意味を知る。
(6)合成関数と陰関数の微分法を体得する。
(7)2変数のテイラー展開を学ぶ。
(8)重積分の定義と、それを用いて球や楕円体などの体積と表面積を求める。
[必要知識・準備]
基礎解析Iの履修による1変数関数の微分積分学に関する素養が必要です。
[評価基準]
小テスト数回及び定期試験をそれぞれ50%の重みで総合評価し,平均点60点以上を合格とする。
[教科書]
  1. 石原繁 浅野重初共著, 理工系入門 微分積分, 裳華房, ISBN:4-7853-1518-0
  2. なっとくする電気数学, 講談社, ISBN:4061545256
[参考書]
(未登録)
[講義項目]
(1) 2変数関数:2変数関数の定義,2変数関数の極限値,2変数関数の連続性
(2) 偏微分:偏微分と全微分,高次偏導関数,陰関数の定理,2変数関数の極値
(3) 重積分:2重積分,累次積分,変数変換,広義2重積分,曲面積
(4) ベクトル解析入門:多変数ベクトル値関数,勾配・発散・回転,
  線積分・面積分,微分表示と積分表示
[教育方法]
プロジェクタやOHPを用いて2変数関数の性質を視覚から訴える。
数学の体得は、学生自らが多くの演習問題を解き、解法のアルゴリズムと自分の理解の薄いところを見つけることである。
そのため、基礎的な演習問題を計100問以上解く。
[JABEEプログラムの学習・教育目標との対応]
本科目は電気電子システム工学科の掲げる学習・教育目標「C-1:数学,物理学などの自然科学の基礎学力を養う」に対応する。
[その他]
学生自ら学んで欲しい。
講義は学問を体得する為の単なる“ペースメーカー”に過ぎない。