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授業科目名
担当教官
超伝導エネルギー工学特論
(本年度非開講)
松沢 秀典
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
327320 2 自然機能開発専攻 1 前期 I
[概要と目標]
 1987年以降に発見された高温超伝導体の基礎と応用を紹介する。また、2001年初めに発見された金属系超伝導体 MgB2 の開発状況も併せて述べる。これら超伝導体材料の形態として、バルク(塊)材料に焦点を絞り、薄膜材料には軽く触れるに止める。
 超伝導体は、ある温度(臨界温度: Tc)以下に冷却すると、電気抵抗がゼロとなり、また、外部から磁場を印加しても、その磁場をはじき出す性質(マイスナー効果)がある。高温超伝導体は、液体窒素 (77 K) で冷却すると容易に超伝導状態になり、MgB2 は 39 K で超伝導を示す。今後は、さらに高温で超伝導となる新材料が発見されるであろう。今世紀前半の主要課題であるエネルギー、環境、情報通信の諸問題を解決するキーテクノロジーは、超伝導体応用であると期待している。
[必要知識・準備]
 必要なことは、”新しいことを知りたい、やってみたい”という知的好奇心であり、特別の科目・知識は事前に要求されない。
[評価基準]
 レポートと試験の結果によって評価する。
[教科書]
(未登録)
[参考書]
  1. 村上 雅人, 高温超伝導の材料科学, 内田老鶴圃, ISBN:4-7536-5610-1
  2. 立木 昌、藤田敏三 編, 高温超伝導の科学, 裳華房, ISBN:4-7853-2910-6
  3. C. P. Poole, Jr., H. A. Farach, and R. J. Creswick, Superconductivity, Academic, ISBN:0-12-561456-X
[講義項目]
1. 超伝導体の基本特性、
2. 高温超伝導体の発見とフィーバー、
3. 高温超伝導体の種類と特性、
4. 高温超伝導体と超強磁場の実体験
5. 荷電粒子ビームの基本特性と電磁場発生法
6. 高温超伝導体の応用(機械的応用、電磁気的応用)