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授業科目名 物理学特論I
時間割番号 533201
担当教官名 長島 礼人
開講学期・曜日・時限 前期・月・II 単位数 2
<対象学生>
修士課程学生
<授業の目的および概要>
高速に加速した電子線を使って、結晶表面で生じる様々な現象を観察する手法について、学びます。実験データを元に、表面構造を解析する計算手法について詳しく理解する。
<授業の方法>
講義。
<成績評価の方法>
レポート。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
量子力学に基づく電子の散乱理論を学びます。漫然と講義を聴くのではなく、自分で計算プログラムを書こうとしたとき、何がネックになるか、といった能動的な意識を持ってください。
<テキスト>
  1. A. Ichimiya and P.I. Cohen, Reflection High Energy Electron Diffraction, Cambridge University Press, ISBN:0-521-45373-9
<参考書>
  1. 日本表面科学会, ナノテクノロジーのための表面電子回折法, 丸善, ISBN:4-621-07205-6
<授業計画の概要>
1. 電子回折法で分かること
2. 電子線回折装置
3. 反射高速電子回折法
4. 波束の時間発展
5. 散乱問題
 5-1. 境界条件と微分散乱断面積
 5-2. 中心力場における部分波展開
 5-3. グリーン関数法とボルン近似
6. マルチスライス法
7. 原子散乱因子と結晶ポテンシャル