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授業科目名 教育思想特論
時間割番号 510703
担当教官名 寺崎 弘昭
開講学期・曜日・時限 前期・木・II 単位数 2
<対象学生>
1年次生
<授業の目的および概要>
 <教育(educatio)>の思想は、基本的には新たないのちを産み出し養う営みをめぐる思考(パンセ)である。したがって、教育思想の淵源を辿れば、それは必然的に生を養う思想の歴史と接点をもち、また重なることになる。身心のケアにまつわる思想との接点で、教育の思想は考えられねばならない。
 そこで今回は、まず上述の意味するところを語源学的かつ歴史的に明らかにするための、いくぶんかの見取り図を提示する講義を行い、次いで、20世紀の身心観念の地平を確定したいくつかの文献の検討を行なっていくこととしたい。
<授業の方法>
講読を中心とする、演習的要素を交えた講義。
<成績評価の方法>
出席状況および貢献度を総合し評価する。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
(未登録)
<テキスト>
  1. ヨーゼフ・ブロイアー/ジークムント・フロイト, ヒステリー研究(上), ちくま学芸文庫, ISBN:4-480-08832-6
  2. ヨーゼフ・ブロイアー/ジークムント・フロイト, ヒステリー研究(下), ちくま学芸文庫, ISBN:4-480-08833-4
<参考書>
  1. Roy Porter, Madness: a brief history, Oxford University Press, ISBN:0-19-280267-4
  2. ミシェル・フーコー, 狂気の歴史, 新潮社, ISBN:4-105-06702-8
  3. アンリ・エレンベルガー, 無意識の発見(上), 弘文堂, ISBN:4-335-65026-4
<授業計画の概要>
1.イントロダクションを行なったうえで、参加者の関心を交流し、具体的に検討する文献史料を選定した授業計画を策定する。
2.教育思想と養生思想の重なりを詳らかにするうえで前提となる、若干の基本的認識と見取図に関して講義する。
3.『ヒステリー研究』(1895年)を含む基本的文献について、実際に、講読を進める。