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授業科目名 地域社会論
時間割番号 182091
担当教官名 藤原 真史
開講学期・曜日・時限 後期・火・II 単位数 2
<対象学生>
(指定なし)
<授業の目的および概要>
 戦後日本は、都市圏への労働力の集積を梃子に工業立国の道を邁進し、驚異的な経済成長を遂げてきた。しかしそれは同時に、「地域間の均衡ある発展」というスローガンとは裏腹に、過疎と過密の問題に象徴される国土構造・地域社会の一大変容を伴うこととなった。
 本講義では、戦後日本の一大イシューであり続けてきた地域開発政策の展開、過疎と過密の諸問題、コミュニティ政策、市町村合併などを取り上げ、地域社会を取り巻く今日的諸課題を考えるための視座を確立することを目指す。
<授業の方法>
 講義形式で行うが、身近な問題を中心に討論の機会も設けて論理的に考える力を養うようにしたい。
<成績評価の方法>
 学期末に論述形式の試験を実施する。成績評価に際しては、出席状況も勘案する。

 ・出席 20%
 ・試験 80%

※期末試験の他に、講義の状況を睨みつつミニレポート等を課すかもしれない(1~2回程度)。その場合はミニレポート等の評価も加味して成績評価する。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
 地域社会のあり方に関心を有する全ての方の受講を歓迎します。

【オフィスアワーについて】
 後期授業・試験期間中は火曜日3時限に研究室(K-313)で実施する予定です。
<テキスト>
  1. テーマ毎にレジュメを配布する。
  2. <参考書> 白石克孝(編), 『分権社会の到来と新フレームワーク』, 日本評論社, ISBN:4535583927
  3. <参考書> 上山信一, 『「政策連携」の時代』, 日本評論社, ISBN:4535583269
  4. <参考書> 西川芳昭・伊佐淳・松尾匡(編), 『市民参加のまちづくり 事例編』, 創成社, ISBN:4794421915
  5. <参考書> 西川芳昭・伊佐淳・松尾匡(編), 『市民参加のまちづくり 戦略編』, 創成社, ISBN:4794421907
<参考書>
  1. 下河辺淳, 『戦後国土計画への証言』, 日本経済評論社, ISBN:4818807060
  2. 藤井信幸, 『地域開発の来歴』, 日本経済評論社, ISBN:4818815888
  3. 本間義人, 『国土計画を考える』, 中央公論新社, ISBN:4121014618
  4. 本間義人, 『戦後住宅政策の検証』, 信山社出版, ISBN:479725078X
  5. 室井力(編), 『現代自治体再編論』, 日本評論社, ISBN:4535513449,
    (上記以外にも授業の中で適宜紹介する。)
<授業計画の概要>
 概ね以下のテーマについてそれぞれ1~2回分の講義時間を割り当てて講義を行う予定であるが、受講生の関心によりテーマや時間配分については適宜、追加・調整する。

 ◇全国総合開発計画の展開(一全総~五全総)
 ◇地域開発立法の諸相
 ◇過疎と過密
 ◇公害問題と地域社会
 ◇新しいまちづくりの試み
 ◇コミュニティ政策の展開
 ◇市町村合併