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授業科目名 | 日本思想研究 | ||
時間割番号 | 181060 | ||
担当教官名 | 上安 祥子 | ||
開講学期・曜日・時限 | 集中・(未登録)・(未登録) | 単位数 | 2 |
<対象学生> | |||
2~4年生 | |||
<授業の目的および概要> | |||
江戸時代の経世論(=政治学)を題材に、近代的政治社会をうみだすにいたった、ひとつの思潮が存在したこと、またその〈構造〉を理解することを目的とする。それらを追究する方法として、思想家たちの〈発話の意図〉に着目し、彼らが何を問題として見出し、それを解決するために、何をどのように考え、表現したか、という模索の跡をたどる。このような、結果として選び取られ、実現されたものだけでなく、解決策として模索された選択肢の分析を行うことによって、歴史あるいは社会の変容を多層的にとらえられることを理解してもらいたい。また、こうした方法論にふれることを通じて、辞書や文献、あるいはウェブサイトからの丸写しなど、すでにどこかにある真理という借り物で済ませる安易さに流されるのではなく、自分で考え、自分のことばで表現する姿勢を喚起し、そうした思考能力の養成を目指す。 | |||
<授業の方法> | |||
講義中心。レポート提出あり。 | |||
<成績評価の方法> | |||
1.出席:45点(全15回) ※注1:ただし、やむを得ない理由による欠席と認められる場合は、代替措置あり。 ※注2:最後の試験をのぞく14回のうち、9回分出席が単位取得の必須条件。 2.レポート:30点(提出3回の予定) 3.試験:25点 4.評価の基本方針:講義内容の理解度、論理的思考能力とその表現力(=“読むひと度”→次項「9.受講に際して・学生へのメッセージ」を参照)を評価。 |
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<受講に際して・学生へのメッセージ> | |||
“読み”という行為の場へ招待します。史料を多用しますが、史料購読の講義ではありませんので、最初は“観客”で構いません。“読む”ということの現場への立ち会いを通じて、みなさん自身が“読む”ひとになるよう、道先案内します。 | |||
<テキスト> | |||
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<参考書> | |||
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<授業計画の概要> | |||
テーマ:思想の〈思考=志向〉(=intention)構造を読む *ガイダンス 1.思想の読み方 (1)〈構造〉とは (2)〈意図〉を理解するとは 2.思想の様相−徂徠学と〈朱子学〉 (1)「めんめんこう」と荻生徂徠 (2)松平定信の〈回帰=革命〉(=revolution) (3)“朱子学”≠朱子学−〈意図〉と解釈 3.思想が現実を構成するとき−経世論としての水戸学 *論述試験 ※ただし、3については、変更の可能性あり。 |