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授業科目名 国民と行政
時間割番号 180332
担当教官名 藤原 真史
開講学期・曜日・時限 前期・木・II 単位数 2
<対象学生>
(指定なし)
<授業の目的および概要>
 国民が営む日々の生活に行政活動は大きな影響を及ぼしている。この行政活動は主として公務員集団、すなわち公的な官僚制組織によって担われており、19世紀末にアメリカで産声を上げた行政学は主にその活動を考察する学問として発展してきた。
 本講義では、行政学を構成する様々な理論を紹介するとともに行政改革など最新のイシューも適宜紹介して考察を深め、行政活動を冷徹に分析する能力の修得を目指す。
<授業の方法>
 講義形式で行うが、時事的な問題については討論の機会も設けて論理的に考える力を養うようにしたい。
<成績評価の方法>
 学期末に論述形式の試験を実施する。成績評価に際しては、出席状況も勘案する。

 ・出席 20%
 ・試験 80%

※期末試験の他に、講義の状況を睨みつつミニレポート等を課すかもしれない(1~2回程度)。その場合はミニレポート等の評価も加味して成績評価する。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
 公務員試験の受験希望者はもちろんのこと、報道を通して伝えられる行政改革の動向などに関心を有する全ての方の受講を歓迎します。

【オフィスアワーについて】
 前期授業・試験期間中は木曜日5時限に研究室(K-313)で実施する予定です。
<テキスト>
  1. 西尾勝, 『行政学[新版]』, 有斐閣, ISBN:4641049777,
    (テーマ毎に本テキストに準拠したレジュメを配布するが、より深い理解のためにも本書を購入することが望ましい。)

  2. <参考書> 村松岐夫, 『行政学教科書 第2版』, 有斐閣, ISBN:4641049793
  3. <参考書> 今村都南雄・真山達志・武藤博己・武智秀之, 『ホーンブック 行政学』, 北樹出版, ISBN:4893847090
  4. <参考書> 竹尾隆, 『現代行政学』, 晃洋書房, ISBN:4771013802
  5. <参考書> 土岐寛・加藤普章(編), 『比較行政制度論』, 法律文化社, ISBN:4589024292
<参考書>
  1. 宮川公男, 『政策科学入門 第2版』, 東洋経済新報社, ISBN:4492250085
  2. 大住荘四郎, 『ニュー・パブリック・マネジメント』, 日本評論社, ISBN:4535551952
  3. 神野直彦・澤井安勇(編), 『ソーシャル・ガバナンス』, 東洋経済新報社, ISBN:4492211438
  4. 宮川公男・大守隆(編), 『ソーシャル・キャピタル』, 東洋経済新報社, ISBN:4492313427
  5. 林健久, 『財政学講義 第3版』, 東京大学出版会, ISBN:413042114X,
    (上記以外にも授業の中で適宜紹介する。)
<授業計画の概要>
 概ね以下のテーマについてそれぞれ1~2回分の講義時間を割り当てて講義を行う予定であるが、受講生の関心によりテーマや時間配分については適宜、追加・調整する。

 ◇行政(活動)とは何か、行政学とは何か
 ◇行政学の展開
 ◇行政組織
 ◇公務員制度
 ◇日本の内閣・省庁制度
 ◇日本の財政
 ◇政策過程
 ◇官僚制の諸問題
 ◇日本の中央省庁の意思決定方式
 ◇行政管理と行政改革
 ◇行政統制と行政責任