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授業科目名 共生のための異文化交流II
時間割番号 180206
担当教官名 前田 智/工藤 眞一/野口 健/橋本 不二男
開講学期・曜日・時限 後期・火・VI 単位数 2
<対象学生>
1,2年
<授業の目的および概要>
ドイツ語圏の作家の人物、作品等を紹介します。
<授業の方法>
1.ヨーハン・ヴォルフガング・ゲーテ(1749-1832)の生涯と作品を通して、共生と異文 化交流を考えます。
2.20世紀ドイツを代表する作家、トーマス・マン(1875-1955)の生涯、作品、映画化さ れた作品を見る、日本の作家への影響などをたどります。
3.ハインリッヒ・ハイネ(1797−1856)の生涯と作品を3~4つの転換点に焦点を当て て探ってみたいと思います。
4.クリストフ・マルチン・ヴィーラントの『アーガトン物語』第3巻「ヒッピアスの哲 学」を読み、18世紀の文化・芸術・哲学的傾向を探ります。
<成績評価の方法>
出席とレポート。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
ドイツ語能力は問いません。
すべてプリントなどを配布しますので、テキストは使用しません。
<テキスト>
(未登録)
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
1.ゲーテの生涯を紹介後、人間ゲーテを縦軸に、(1)詩 (2)小説 (3)戯曲 (4)共生のため のゲーテ受容というテーマで講義します。また翻訳の輪読を行う予定です。尚、講義 中はノートをとってください。

2. 1 回目は、トーマス・マンの生涯とその人となりについて資料を配布して、
  紹介します。
  
  2 回目は、マンの作品から、特に映画化された作品を取り上げます。
  ルキノ・ヴィスコンティ監督制作映画「ヴェニスに死す」(1971)を鑑賞します。
  
  3 回目は、ごく短いマンの短編小説から一編を選び、受講生の皆さんと一緒に
  読み、感想を語り合いたいと思います。  
  
  4 回目は、日本に紹介され、どんな作家に影響を与えたか等、について見ていき
  たいと思います。

3.ハイネの生まれたデュッセルドルフの町、散文へのきっかけを得たハルツ地方、ロー レライの詩が生まれたライン川、パリ7月革命の報に触れたヘルゴランド島、7月王政 のパリなどに触れながら、ハイネの詩と散文を講読することになると思います。


4.ヒッピアスの哲学」を日本語に翻訳したものを配布します。それを朗読してもらいな がら、適時、問題点について話をしていきます。ポイントになるところはバロック・ ロココ文化、啓蒙主義、18世紀におけるフランス感覚論、経験論、18世紀のフラ イ マウエライです。