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授業科目名 分析化学
時間割番号 162649
担当教官名 山根  兵
開講学期・曜日・時限 前期・火・I 単位数 2
<対象学生>
理科教育専修、環境科学コース
<授業の目的および概要>
分析化学と物質評価、分析対象から正しい情報を得るための基本的な考え方や原理、及び方法などの基礎概念について理解し、様々な分野での分析化学の役割を認識する。測定値の解釈と計算、分析化学に重要な各種溶液内平衡、分離濃縮、化学量論、動力学的視点の重要性、容量・重量分析、各種分離分析法、紫外可視吸光分析法、原子スペクトル分析法などについて講義する。
<授業の方法>
講議、小課題についての演習、レポートなど。講議内容の理解を助けるための演示実験も加えることがある。
<成績評価の方法>
・2/3以上の出席は単位取得の不可欠条件となる。
・演習、レポート、試験、出席状況などにより総合評価。
・授業への積極的な取り組み(出席、演習、レポート)と講議内容の理解度及びその理解を元にした応用力(演習、試験)を評価する。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
化学は一つ一つの段階を積み重ねていけば理解も深まり、面白くなります。学生諸君自らの積極的な取り組みを期待しています。出来るだけ欠席しないようにしましょう。

オフィスアワー:金曜日4時限
<テキスト>
  1. 小熊幸一ほか, 基礎分析化学, 朝倉書店, ISBN:4254145772,
    (その他にプリントを随時配付する。)
<参考書>
  1. ISBN:4785330511,
    (「分析化学の基礎」木村 優、中島理一著、裳華房 「分析化学」長島弘三、冨田 功著、裳華房)
<授業計画の概要>
1.授業概要の説明
2.分析化学の基礎事項(1)
 濃度、単位、測定データの解釈と取り扱い、精度と正確さなど
3.分析化学の基礎事項(2)
 溶液内化学平衡の取り扱い、反応速度論の基礎概念
4.分析化学の基礎事項(3)
 定性と定量、微量成分分析と主成分分析、器具と試薬の基本的な取り扱い法
5.容量分析
 酸塩基滴定、酸化還元滴定、キレート滴定
6.重量分析
 溶解度積、沈澱の生成条件、沈澱形と秤量形
7.機器を用いる分析法
 紫外可視吸光光度法、原子吸光光度法、ICP-AES法、X線分析法
8.分析化学における分離と濃縮
 溶媒抽出、イオン交換、クロマトグラフィー

 これらの内容を原則15週かけて講議する予定である。