山梨大学電子シラバス>検索結果一覧>授業データ



授業科目名 確率・統計学I
時間割番号 162461
担当教官名 中村 宗敬
開講学期・曜日・時限 前期・火・IV 単位数 2
<対象学生>
数理情報コース 2 年
<授業の目的および概要>
 まずデータを静的に処理することから始める。しかし、データ調査の際にはランダムな揺らぎが起こるのが一般的である。(推測)統計学はそうした不確実な要素をどう扱うか問題にするのであり、その数学的基礎となるのが確率論である。講義名の通りこの確率論が講義の中心的テーマである。まず日常漠然と捉えている「確率」という概念を数学的に明確に定式化する。次に具体的な現象に触れながら、大数の法則、中心極限定理などの極限定理を扱う。
<授業の方法>
 主に講義による。適宜演習の時間を設ける。
<成績評価の方法>
 レポート(演習問題形式のもの)により評価。出席状況も若干加味する。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
 1年次の微分積分学、線形代数学の既習事項を頻繁に用いるので、自由に使えるように復習をしっかりしておいてほしい。
<テキスト>
  1. 馬場裕, 確率と統計の基礎・基本, 牧野書店, ISBN:4795201447
<参考書>
  1.  授業時に適宜指示する。
<授業計画の概要>
 次にしたがって授業を進める予定である。
  (1) データの整理と表現
  (2) 大数の法則 --- coin tossing によるシミュレーション ----
     Break 確率論と日常的な感覚とのズレ
  (3) 確率空間、確率変数 --- coin tossing を例に ---
  (4) 期待値、モーメント母関数
  (5) 幾何分布,Poisson 分布
  (6) 指数分布,正規分布
     Break 複雑系のはなし
  (7) 大数の法則、中心極限定理