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授業科目名 初等数学科教育学
時間割番号 160241 B
担当教官名 中村 享史
開講学期・曜日・時限 後期・金・I 単位数 2
<対象学生>
学校教育課程2年生以上
<授業の目的および概要>
初等数学科教育に関する目的論、カリキュラム論、内容論、学習指導方法論、評価論について概説する。また、比較文化的研究の視点からわが国の算数教育の現状と問題点を考察する。実際の授業実践と子どもの実態を想定し、具体的な内容についても取り上げていく。
<授業の方法>
授業は講義と演習で行う。授業のビデオを観て、授業観察の視点を明らかにしたり、ディベートなども取り入れたりする。
<成績評価の方法>
評価は、レポート及び試験で行う。また、各講義ごとに学習感想を書いてもらう。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
算数・数学が苦手な学生も積極的に取り組んでほしい
<テキスト>
  1. 文部科学省, 小学校学習指導要領解説:算数編, 東洋館出版, ISBN:4-491-01550-3
<参考書>
  1. 杉山吉茂, 力がつく算数科教材研究法, 明治図書
  2. 中村享史, 自ら問う力を育てる算数学習, 明治図書
  3. 中村享史, 「書く活動」を通して数学的な考え方を育てる算数授業, 東洋館出版
<授業計画の概要>
(1)ガイダンス、参考図書紹介
(2)目標論:算数教育の目的(実用的・文化教養的・陶冶的)学習指導要領
(3)内容論(数と計算領域):数の概念、十進位取り記数法;n進法の表記と計算
(4)内容論(数と計算領域):演算の意味と計算法則;乗法の系統と小数の乗法の意味
(5)内容論(数と計算領域):分数の除法の指導、計算方法をつくり出す;分数の除法の授業VTR
(6)内容論(量と測定領域):測ることの意味、量の概念形成
(7)内容論(量と測定領域):速さの指導、単位量当たりの考え
(8)内容論(図形領域):図形の系統、パターンブロックの活用
(9)内容論(数量関係領域):割合、比例の考え
(10)方法論:教材研究の方法と学習指導案
(11)方法論:教科書の活用、電卓の活用
(12)方法論:視聴覚教材、学校放送の活用
(13)方法論:授業分析の仕方
(14)評価論:学習感想を活用した評価、数学的な考え方の評価
(15)カリキュラム論:学習指導要領の変遷、諸外国との比較