山梨大学電子シラバス>検索結果一覧>授業データ |
授業科目名 | 医療の最先端 | ||
時間割番号 | 054048 | ||
担当教官名 | 武田 正之/( ) | ||
開講学期・曜日・時限 | 前期・金・III | 単位数 | 2 |
<対象学生> | |||
全学生対象(主として医学部以外の学部学生) | |||
<授業の目的および概要> | |||
臨床医学の最新の内容を分かりやすく解説します。 | |||
<授業の方法> | |||
1回毎に完結するオムニバス形式。 | |||
<成績評価の方法> | |||
出席とレポート。 | |||
<受講に際して・学生へのメッセージ> | |||
医学・医療は日進月歩ですが、ブレークスルーのためには学際的な研究が不可欠です。医学・工学融合の研究に参加して下さい。 | |||
<テキスト> | |||
(未登録) | |||
<参考書> | |||
|
|||
<授業計画の概要> | |||
4月15日3時限 整形外科学『運動器再建への生体材料の応用』外傷や疾患による運動器の機能障害に対する再建には、人工材料が利用されるが、いまだ完成したものはない。この開発と進歩には、医学と工学が密に連携した研究が必要である。 4月22日3時限 第2内科学『Drug eluting stent(薬剤溶出性ステント)について』冠動脈の狭窄に対して積極的にステントが留置されてきたがその再狭窄率は20%前後あった。さらにこの再狭窄を減少させるために新たに開発されたのがdrug eluting stentである。ステントより溶出する薬剤は免疫抑制剤のひとつであるラパマイシンである。これによりステント内の内膜増殖が抑制され再狭窄が減少する仕組みである。 5月6日3時限 第3内科学『糖尿病治療の最前線』糖尿病のなかでもI型糖尿病はインスリンの投与が生涯にわたり不可欠である。この治療にあたって、メカニカル人工膵、バイオ人工膵などの開発がめざましい。本講ではその最近の進歩につき概説する。 5月13日3時限 泌尿器科学『泌尿器科領域の低侵襲治療』泌尿器科で扱うのは、腎臓、膀胱、前立腺などの尿の産生や輸送に関係する臓器の疾患です。こうした臓器は、もともと尿を通過させたり貯留させたりするための管腔構造をもっているために、内視鏡を使いやすいという長所があります。人間に対して最初に内視鏡検査を行なったのは、ドイツ人のニッツエの膀胱鏡検査です。膀胱、前立腺、さらに腎臓の中まで内視鏡で手術が行なえるようになりました。また、10年ほど前からは、腹腔鏡という別のタイプの内視鏡を用いて、臓器の外側からの操作も行なえるようになりました。 5月20日3時限 小児科学『最近の小児循環器治療』手術によらないカテーテル治療の最前線について話しをします。時間があれば非侵襲的検査法についても話しをしたいと思います。 5月27日3時限 放射線医学『切らずに治す、がんの最先端放射線治療』 近年のコンピュータテクノロジーの進歩とともに、放射線治療は日進月歩で変化している。正常臓器をさけながらがん病巣のみに体外から放射線を集中させ、腫瘍を切らずに消失させる最先端放射線治療の技術と治療結果について紹介する。 6月3日3時限 精神神経医学・臨床倫理学『「こころ」の病気の治療について』「こころ」の病気の治療が薬物療法を中心として発展してきている。脳科学研究の成果との関連も含めて解説する。 6月10日3時限 血液内科学『白血病治療の最前線』白血病の画期的な治療法が開発され、その治療成績は年々飛躍的に向上している。特に慢性骨髄性白血病ではその原因分子を特異的に攻撃する「分子標的」薬剤が開発され、注目されている。授業では白血病の分子病態と最先端の治療法を紹介する。 6月17日3時限 産婦人科学『生殖医療の最前線』結婚してもお子さんに恵まれないカップルが夫婦の10%に見られます。この様な不妊症に対する最新の治療法についてお話したいと思います。人工授精・対外受精・顕微鏡受精について解説します。 6月24日3時限 耳鼻咽喉科・頭頚部外科学『花粉症・難聴・頭頚部癌の治療最前線』耳鼻咽喉科・頭頚部外科領域における最新の治療や将来展望について、花粉症,難聴,頭頚部癌を取り上げ解説する予定である。 7月1日3時限 眼科学『眼科手術治療の最前線』 眼球の構造と[ものが見える]メカニズムについて説明し、白内障、緑内障、斜視、網膜剥離など代表的眼科疾患のメカニズムと最新の手術治療法を、ビデオを使用して解説する。 7月8日3時限 第1内科学『消化器疾患診療の最前線』 消化器疾患診療の最前線として、最先端の消化器病医療で利用されているmolecular biology, imaging technology, そしてinterventional therapyを解説する。 7月15日 3時限 第1外科学『消化器外科治療の最前線』消化器外科治療の基本は手術にありますが、安全かつ根治性のある外科治療を施行するためには、的確な術前の診断が必要です。また、安全な手術施行のため種々の機器が開発されています。肝臓癌の症例を提示しそれらを解説します。 7月22日3時限 第2外科学『血行再建術と再生医療』 最近の高齢者人口の増加や糖尿病羅患患者数の増加に伴って、心臓血管疾患は増加しており、現代は血管病の時代とも言われてきている。病態の中心は「血流の低下」による臓器障害であり、したがって治療の主眼も「血流の増加」によって臓器機能を改善することにある。病変はより末梢まで広範囲となる傾向があり、治療の選択肢も血行再建手術、カテーテルによる血管形成術、各種細胞の導入による血管新生療法とさまざまな方法が医療現場では行われるようになってきた。この講義ではそれぞれの治療法を紹介し、各治療の特徴、適応、問題点について提示する。 |