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授業科目名 生命倫理
時間割番号 054047
担当教官名 香川 知晶
開講学期・曜日・時限 前期・木・I 単位数 2
<対象学生>
全学生対象
<授業の目的および概要>
生命倫理における基本的な問題と考え方を理解することを目的とする。そのため、手がかりとして、米国に誕生した生命倫理の歴史をその前史に遡って詳しく検討し、その特徴を明らかにする。前半では、医学研究における人間を対象とする実験の問題が検討の中心となる。その後、重度障害新生児の治療停止、臓器移植・脳死に関連する問題を取り上げる。なお、随時、ビデオを利用し、特定の問題をトピックとして扱う予定である。
<授業の方法>
教科書を中心としながら、随時資料を補いながら講義を進める。
<成績評価の方法>
成績そのものは、随時授業時に提出してもらう小レポートと学期末の定期試験の結果(省レポート対定期試験=3対7)により、基礎的な事項の理解度を見て決定する。なお、4分の3以上の出席が単位取得の不可欠の条件となる。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
特別な準備は必要がないが、事例の細部に丁寧につきあう忍耐力が要求される。
<テキスト>
  1. 香川知晶, 生命倫理の成立, 勁草書房, ISBN:4326153482
<参考書>
(未登録)
<授業計画の概要>
生命倫理の基本的特徴
 1.運動としての生命倫理
 2.医の倫理と生命倫理
生命倫理の成立 
 1.医学実験前史
 2.戦争と医学研究
 3.問題の暴露
 4.基本的原則の提示と生命倫理
 5.人体実験と規制の倫理
 6.問題群の拡大(1):重度障害新生児をめぐる問題
 7.問題群の拡大(2):臓器移植・脳死をめぐる問題(1)(2)
 8.問題群の拡大(3):資源配分論
 9.問題群の拡大(4):医学実験の現在
生命倫理という思考法の問題点(1)(2)