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授業科目名 | 心理学への誘いI | ||
時間割番号 | 054004 | ||
担当教官名 | 小澤 理恵子 | ||
開講学期・曜日・時限 | 前期・木・I | 単位数 | 2 |
<対象学生> | |||
全学生対象 | |||
<授業の目的および概要> | |||
授業の目的:本講義では、大学生がはじめて学ぶ心理学を概観し、研究対象としている「心」をどのように捉え、研究をどのように進めているのかについて理解を深めること、また、心理学の知識を習得しながら自分や自分の身近な人々、社会的出来事に関する理解を深めることを目的とする。 到達目標:心理学に関する基礎として次のような内容について学習し、基礎的な知識を修得することを目指す。はじめに、目には見えない「心」を研究対象として扱う心理学という学問の難しさについて考え、「心」を捉える方法を学ぶ。ついで、心理学の研究がどのように進展してきたのか、つまり、歴史的な変遷を辿り、「心」についてどのようなことが解明されてきたのか、また、「心」の捉え方がどのように変化してきたか理解することを目指す。そのために、各研究領域の基礎知識を紹介していくので、理論や専門用語の理解を深めてほしい。研究領域の一つは、人間の知覚や認知の特性、記憶の理論、また過去の経験から学習し行動が変容するという学習(条件づけ)に関わる理論である。もう一つは、フロイト、ユングの無意識の理論を学び、人間のパーソナリティに関する理論を学び理解を深めてほしい。さらに、社会心理学の領域として同調や服従行動等について実験による検証過程を学ぶ。最後に自分にとって身近な他者である家族、親子やきょうだいとの関係をふりかえりパーソナリティの形成について考えていく。 |
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<授業の方法> | |||
授業内容に関する資料の配布、講義内容に関連するビデオの視聴、質問紙への回答などを併用しながら、講義を中心に進めていく。 | |||
<成績評価の方法> | |||
期末試験を実施し、その点数で評価を出す。ただし、出席を取ることがある場合、出席も評価の対象とし、点数化して試験の点数に加えることがある。「授業の目標及び内容」でふれたように、心理学の基礎知識の習得、理論の理解を目標としているので、これらの理解の程度を確認する試験を期末に行う。 | |||
<受講に際して・学生へのメッセージ> | |||
受講生が多数の場合は、人数を調整することがある。 | |||
<テキスト> | |||
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<参考書> | |||
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<授業計画の概要> | |||
12.授業計画の概要(授業の進行状況によっては修正をすることがある) 1回目 本講義の概要および「科学としての心理学」・心理学の研究方法 心を取り扱う学問としての心理学の難しさについて触れ、求められる「科学性」とは何か考える。また、研究方法として、観察法、実験法、質問紙法、およびテスト法について学ぶ。 2回目 心理学研究の歴史的変遷・精神物理学 心理学研究がどのようになされてきたのか、歴史的な流れをたどり、「心」をどのように捉えてきたのか考える。初期の研究として、「精神物理学」を取り上げ、その研究方法などを学ぶ。 3・4回目 ヴントの心理学・ゲシュタルト心理学および知覚心理学 世界ではじめて心理学の実験室をつくったヴントであるが、その研究は批判され新たな心理学の潮流をもたらした。ゲシュタルト心理学、行動主義心理学、精神分析学の台頭との繋がりを学ぶ。そして、ゲシュタルト心理学が研究対象とした人間の知覚について、その特徴や理論を学ぶ。 5・6回目 行動主義心理学とその応用 パブロフの犬の実験が示す古典的条件づけ、また自発的な行動を条件づけるオペラント条件づけの理論を学び、その応用的実践としての行動療法と学習性無力感について学ぶ。 7・8回目 精神分析学・ユングの心理学 意識のみならず無意識を心理学の研究対象とし、神経症の治療として精神分析学を確立したフロイトの提唱した理論を学ぶ。また、フロイトとは無意識に対する捉え方が異なるユングが提唱した、内向・外向という一般的態度や「無意識が意識を補償する」という考え方について学ぶ。 9~11回目 社会心理学の領域について学ぶ 社会心理学者アッシュの「同調」、ミルグラムの「服従」、そしてジンバルドの模擬監獄実験など社会心理学の実験を主体とした検証過程を学ぶ。 12~13回目 家族心理学 人間が出生し成長する上で重要な居場所である家族の中で人はどのような影響を受けながら成長をしていくのか、きょうだい関係、親子関係について学ぶ。 |