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授業科目名 | 幼児の発達と教育 | ||
時間割番号 | 052049 | ||
担当教官名 | 加藤 繁美 | ||
開講学期・曜日・時限 | 前期・火・I | 単位数 | 2 |
<対象学生> | |||
全学生 | |||
<授業の目的および概要> | |||
誕生から6年の間に人間として生きる力の基礎を形成する子どもたち。この授業では、そんな乳幼児期の発達が人間にとってどんな意味をもっているのか、発達の過程をおいながら考えていきます。ただし、美しい法則性をもちながら発達するはずの子どもたちも、「現代社会」というフィルターを通しみると全く違った様相を見せてくるから不思議です。その意味を考えることが、受講生の最大の課題です。 | |||
<授業の方法> | |||
授業は講義を基本とします。もちろん、乳幼児の発達を扱いますから映像メディアも使って授業は進めていきますが、可能な限り双方向的な授業にしていきたいと考えています。毎回の感想を中心に「授業レポート」をまとめてもらい、最終的に「課題レポート」に現代社会における「幼児の発達と教育」に関する問題を整理してもらいます。 | |||
<成績評価の方法> | |||
成績評価は、出席(3/4)を基本条件に、授業レポート40%、課題レポート60%の割合で行ないます。「授業レポート」は感想を中心に率直なレポートを心がけてくれればいいのですが、「課題レポート」はレポートに相応しい論理的なものを求めます。インターネット情報を「切り貼り」しただけのレポートは、もちろん「不可」です。 | |||
<受講に際して・学生へのメッセージ> | |||
受講に際しては、積極的な参加を希望します。知ることよりも考えることを大切にしてほしいのです。そして虐待の問題にしても、親子関係の問題も、社会的保育の問題も、男性・女性の生き方も、単純な答えで決め付けないで欲しいと思います。世界を複眼的に見る視点で、幼児の発達を見つめなおしてみてください。 | |||
<テキスト> | |||
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<参考書> | |||
<授業計画の概要> | |||
1.現代社会を生きる幼児と保育・教育問題(授業の課題と方法) 2.「可能性としての子ども」を科学する 3.誕生から歩行までの物語 4.二つの「要求」を統一させて新しい力を獲得する乳児後期 5.2歳児の不思議とおもしろさ 6.「幼児虐待」と子どもの成長 7.「母性神話」「三歳児神話」を科学する 8.幼児が幼児らしく生きる時(3歳児のおもしろさ) 9.「ごっこあそび」の不思議 10.自己内対話能力の芽生えと「自我」が育つ5歳児 11.「自我」の育ちに歪みを抱える子どもたち 12.家庭の中の子ども、地域の中の子ども、社会的保育の中の子ども 13.乳幼児の成長・発達と文化(1)絵本の世界 14.乳幼児の成長・発達と文化(2)ことばと想像性 15.現代社会を生きる乳幼児の権利 |