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授業科目名 子ども像の変遷と教育
時間割番号 052048
担当教官名 寺崎 弘昭
開講学期・曜日・時限 前期・水・II 単位数 2
<対象学生>
全学生対象
<授業の目的および概要>
 「子ども」という言葉がどのようなイメージ(心象)や感情を喚び起すか、「子ども」というものをどのようなものとして把握しているかは、時代と社会により異なります。本講義では、主として「子ども」を描いたさまざまな図像を窓口として、「子ども」についての心性史研究等による知見にももとづきつつ、「子ども」観の諸相とその変遷を理解することを目的とします。
<授業の方法>
基本的には、プロジェクターで提示する資料と、配布するプリントとによる講義。数回の小レポートを課す。
<成績評価の方法>
1. 出席(3/4以上の出席は単位取得の不可欠条件となる。) 20%
2. レポート等提出物 30%
3. 最終筆記試験   50%
<受講に際して・学生へのメッセージ>
原則としてすべて出席するつもりの人のみ、受講することができます。これに該当しない場合は、決して履修申告をしないように。
<テキスト>
  1. プリント他
<参考書>
  1. フィリップ・アリエス, <子供>の誕生, みすず書房, ISBN:4-622-01832-2
  2. 森洋子, 子供とカップルの美術史, 日本放送出版協会, ISBN:4-140-01951-4
  3. 宮澤康人 編著, 教育文化論, 放送大学教育振興会, ISBN:4-595-13344-8
  4. 比較家族史学会監修, 父親と家族─父性を問う, 早稲田大学出版部, ISBN:4-657-98944-8
<授業計画の概要>
以下、予定。
1. イントロダクション―子どもと大人のインターフェース
2. アリエス・インパクト
3. 聖母子像の変遷と世俗化
4. 家族の肖像と子ども
5.~6. ライフサイクルのなかの子ども
7.~8. 近代家族と教育
9. 胎児と母親
10.~11. 『白雪姫』の変容
12. ロマン主義的子ども像
13. 子どもの性化と告白
14. 「原始子供」と生活綴方教育