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授業科目名 【ゼ】『古事記』と日本神話−古典から学ぶ日本文化論入門
時間割番号 051107S
担当教官名 大隅 清陽
開講学期・曜日・時限 前期・木・V 単位数 2
<対象学生>
全学部1年次生
<授業の目的および概要>
日本最古の文学作品である『古事記』をテキストとして、日本の文化と社会について、さまざまな視点から考えます。今から1300年前に成立したこの古典を読むためには、歴史や文学だけでなく、人類学、宗教学、民俗学、神話学、言語学など、さまざまな学問の成果が応用されています。古典を読み味わう楽しみを再認識することに加え、学問の広がりと深さに触れてもらい、大学での勉学のガイダンスとしたいと思います。
<授業の方法>
1.ガイダンスとして、最初の2回ほど講義を行った後は、皆さんが主役になってテキストを輪読し、その内容について、全員で討論をしながらゼミを進めます。
2.毎回、テキストを5~7ページほど読み進めます。全員が前もってテキストを読んでくることが前提です。
3.1回につき最低1人の報告者を決め、分担した部分について、テキストの概略と注釈(語句や内容の説明)、疑問点・問題点などをレジュメ(報告要旨、B4で2~5枚程度)にまとめ、授業の前半で報告してもらいます(30~45分程度)。報告の内容や関連文献の調べ方、レジュメの作成については、事前に個別指導も行います。
4.報告者と別に司会者を決めておき、報告の後に全員で討論をします。
5.最後に、ゼミで学んだことを基に、各自で『古事記』と日本神話についての自由研究を行い、レポートにまとめて提出してもらいます。
<成績評価の方法>
1.出席:ゼミ形式ですので、原則として欠席は認めません(欠席の場合は必ず欠席届を提出してください)。
2.授業中の活動:分担した部分についての報告(配布したプリントおよび口頭報告の内容)、司会者としての活動、その他の参加者としての討論への貢献度により評価。80%
3.レポート:『古事記』と日本神話についての自由研究(詳細は授業中に指示)。20%
<受講に際して・学生へのメッセージ>
本ゼミでは『古事記』の原文(いわゆる古文)を読んでゆきますが、高校までの古典の授業のように、文法や訳などの細かい点にはこだわりません。古文や古典文法を苦手とする諸君でも、『古事記』の内容や日本神話への関心があれば歓迎します。
<テキスト>
  1. 倉野憲司校注, 『古事記』(ワイド版岩波文庫48), 岩波書店, ISBN:4000070487
<参考書>
  1. 大林太良・吉田敦彦監修, 日本神話事典, 大和書房, ISBN:4479840435
  2. 神野志隆光・大庭みな子, 新潮古典文学アルバム1 古事記・日本書紀, 新潮社, ISBN:410620701X
  3. 神野志隆光, 古事記<天皇の世界の物語>, 日本放送出版協会, ISBN:4140017465
<授業計画の概要>
1.ガイダンス
2.講義:『古事記』序~天地開闢を読む
3~13.『古事記』原文の輪読
14.全体のまとめ・討論
(参加者と相談の上、変更する場合があります)