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授業科目名 3.4世紀の東アジア
時間割番号 051016
担当教官名 金子 修一
開講学期・曜日・時限 前期・月・II 単位数 2
<対象学生>
全学生対象
<授業の目的および概要>
3 ・4 世紀の日本と中国・朝鮮との交渉の特質について「魏志倭人伝」「宋書倭国伝」を読みながら考えていきたい。日本人には良く知られた史料であるが、このような史料の残された理由を知ることで、その文章の理解も豊かになり、ひいては当時の国際関係の理解も豊かになる。授業を通して、歴史学に不可欠な史料批判の方法感得させたい。
<授業の方法>
毎回、史料を少しずつ読み、その中のトピックを取りあげて講義していく。
<成績評価の方法>
試験による。半年の講義全体でどういうテーマをどのように述べたかを問うので、学生諸君は1 回1 回の中身だけでなく、授業全体の構成を把握するように努めてもらいたい。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
「歴史は暗記ではない。」このことを実感してほしい。
<テキスト>
  1. 石原道博編訳, 『魏志倭人伝・後漢書倭伝・宋書倭国伝・隋書倭国伝』, 岩波文庫, ISBN:4-00-334011-6
<参考書>
  1. 李成市, 東アジア文化圏の形成, 山川出版社, ISBN:4-634-34070-4
  2. 金子修一, 『隋唐の国際秩序と東アジア』, 名著刊行会, ISBN:4-8390-0312-2
<授業計画の概要>
石原道博編訳『魏志倭人伝他三篇』を用い、そのよう
な記録がなぜ残されたのか、ということを中心に考えて
いく。魏志倭人伝や『宋書』倭国伝がなぜ今日見られる
ような形で残ったのかを考えることは、魏や宋の倭国に
対する評価、態度を理解することにつながり、ひいては
中国を中心とする当時の国際世界の理解につながる。学
生諸君には、歴史における史料解釈の重要性の一端を理
解してもらいたい。