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授業科目名 総合科目・ジェンダーと社会
時間割番号 050115
担当教官名 秋山 麻実/玉井 邦夫/(   )/鳥海 順子/山口 亮子/栗田 真司
開講学期・曜日・時限 前期・月・II 単位数 2
<対象学生>
3年次以上の学生に限る。従来の「女性と人権問題」から変更となりました。
<授業の目的および概要>
私たちの生活の様々な場面において、性別に関わって生起する区別や差別、権力構造を形作る性別規範を、ジェンダーといいます。本講義では、文化、教育、法律などの様々な視点から、生殖、子育て、結婚などさまざまな場面を通して、ジェンダーがどのように機能し、私たちの生活に組み込まれているか、またどのようなかたちで権力が行使され、人権侵害が行われているかといった問題をとりあげる。法学、心理学、文学、障害児教育、幼児教育の各分野の講師が、ジェンダーに関わって、人権についての考え方や、ジェンダーと権力についての考え方を学ぶことを目的とする。日常に存在する権力構造を読み解き、考察する力を身につけて欲しい。
<授業の方法>
授業者によって異なる。講義形式だけではなく、自らの頭で考える訓練をしてもらうため、ディスカッション形式の授業もある。積極的に発言すること。
<成績評価の方法>
各講義の終わりに、レポートを課す。学期末にレポートの平均点を出す。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
授業者によって、扱うテーマは異なるが、ジェンダーという概念を基本的視点としながら、社会生活に密接に関わる権力構造について考えていく講義である。問題点を自ら発見、考察し、主体的に学習に取り組むことで、諸問題の連続と断絶について考えて欲しい。オフィスアワーは、秋山・月曜3限、木曜4限、山口は授業中に知らせる。
<テキスト>
  1. M.ジャコバース他, ボディー・ポリティクス, 世界思想社, ISBN:4-7907-0987-6
  2. 原ひろ子 大沢真理編, 変容する男性社会, 新曜社, ISBN:4-7885-0455-3
  3. 海妻径子, 近代日本の父性論とジェンダー・ポリティクス, 作品社, ISBN:4-87893-632-0
  4. 神奈川大学人文学研究所, ジェンダー・ポリティクスのゆくえ, 勁草書房, ISBN:4-326-60143-4
  5. フェミニズムの名著50, 平凡社, ISBN:4582472281
<参考書>
  1. 性の政治学, ドメス出版, ISBN:4810701956
  2. 現代フェミニズム思想辞典, 明石出版, ISBN:4750312673
  3. フェミニズムのパラドックスー定着による拡散, 頸草書房, ISBN:4326652411
  4. 母性愛という制度―子殺しと中絶のポリティクス, 頸草書房, ISBN:4326652578
  5. 資本主義と性差別―ジェンダー的公正をめざして, 青木書店, ISBN:425097037X
<授業計画の概要>
1.オリエンテーション(秋山麻実)
2.「わたしの身体」について考える(〃)
3.身体をめぐる政治(〃)
4.3歳児神話を考える(鳥海順子)
5.生物学的性差とジェンダー(〃)
6.7. 司法におけるジェンダー・バイアス(粂田孝子(予定))
8 .9 .障害児をめぐる人権問題(玉井邦夫)
10.11.法的視点から男女共生を考える(山口亮子)
12.13.男性の視点からのジェンダー問題(栗田真司)
14.15.「独身女性」を考える(長島佐恵子)