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授業科目名
宗教学
担当教官
金井 美彦
時間割番号
単位数
履修年次
期別
M001061 1 3 集中
[学習目標]
 近年「宗教」と言えば,世界各地に見出だされる非常にファナティックな,独り善がりの諸集団をまず思い浮かべるであろう。それらはイスラム系・キリスト教系の原理主義諸派であったり,インド思想・仏教系のマインドコントロール集団であったりするが,本当のところ,それらの集団性を支え,個々の信徒を導いている信念体系が何なのかは,必ずしも明確ではない。たとえそれらが,主に伝統的創唱宗教(ユダヤ教・キリスト教・イスラム教・仏教等)にその基盤を持つとしても,である。
 今年度はまず,一般に言われる宗教の意味,役割,機能について概説し,その後,日本の伝統的宗教をとりあげ,その「自然宗教」としての性格を考察する。続いて「世界宗教」のそれぞれの特徴を見ていくとともに,それらが何故生じたのか,何に対して自らを立ち上げねばならなかったのかを考察する。
 さらに,そうした考察を踏まえて,近代化・世俗化の進む現代,「宗教」なるものが必要とされるのか否か,必要とされるならそれは何故なのかを可能な限り掘り下げようと思う。
なお,今年は一方的な講義ではなく,可能な限り受講者との対論と共に進めていくつもりである。
[授業計画]
学年	実施時期	講 義 及 び 実 習 内 容		    担当教官
2~4	集中	1.「宗教」の意味                     金井	
		2.伝統的創唱宗教(ユダヤ教・キリスト教・イスラム教・仏教)の成立とその展開		
		3.近代化・世俗化と諸宗教		
		4.自然科学・医学の発達と宗教		
		5.原理主義と民族・地域共同体		
             6.日本の宗教性−自然宗教・民俗宗教−
[評価基準]
 出席,レポートによって総合的に評価する。
[教科書]
  1. 資料等をこちらでプリントして配付する。
[参考書]
  1. 参考文献については授業中に指示する。