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授業科目名
担当教官
交通計画
佐々木 邦明
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
274190 2 CL 3 後期 III
[概要と目標]
交通計画は、3年次前期の交通工学とともに土木環境工学における計画系科目の応用分野の中心的なものの一つである。交通計画では、都市交通計画の分析手法を中心的に扱い、計画立案に必要な交通需要の将来予測手法に関する基礎的理解を深め、それを踏まえて、都市交通計画の基本的な考え方を学習する。具体的にはパーソントリップ調査に基づき段階的に将来の都市圏の交通需要を推計する方法について、その基本的概念、既存の諸手法やモデルの紹介、最近の研究動向を具体的な事例を通じて解説する。また、最近の都市交通計画のトピックスや身近な交通問題などの関連事項についても解説する。

<学科の学習・教育目標との対応>:(専門基礎学力の付与),(問題解析・分析能力),(計画立案・管理・実行能力)
[必要知識・準備]
本科目は計画系の応用科目であるため,前提として計画に関する基礎知識が必要になります.そのため,「計画学基礎」,「都市計画」,「交通工学」を受講する必要があります.また,数学的知識として「基礎統計学」,「応用統計学」などの統計関連の知識があることも望ましい.

それ以外にも経済学、社会学といった社会科学の教養および時事問題へ常に関心を持つこと.
[評価基準]
[評価基準]
評価方法:定期試験(中間試験,期末試験)と出席・レポート点による
評価基準:中間試験45%,期末試験45%,出席・レポート点10%のウェイトで評価を行い,60点以上を合格とする.
[教科書]
  1. ISBN:4875535074
    (佐佐木綱・飯田恭敬編著:交通工学(国民科学社)(前期の交通工学でも使用))
[参考書]
  1. 別途指示
[講義項目]
<講義項目>
  1.交通計画の総論:計画系科目における位置付け、交通計画の発展経緯
  2.都市交通分析単位としての移動のとらえ方,移動の基本的性質
  3.交通調査の方法とその課題,交通調査手法に関する最近の研究動向
  4.段階的交通需要予測法(1):交通需要の要素分解と交通生成
  5.段階的交通需要予測法(2):交通発生・集中OD分布モデル(1)
  6.段階的交通需要予測法(3):OD分布モデル(2)
  7.段階的交通需要予測法(4):OD分布モデル(3)
  8.段階的交通需要予測法(5):交通量配分モデル(1)
  9.段階的交通需要予測法(6):交通量配分モデル(2)
 10.中間試験
 11.非集計交通需要予測モデルの考え方:個人ベースの交通行動分析
 12.非集計交通需要予測モデルの適用方法:手段分担への適用
 13.高度情報化交通システム(ITS)と交通計画:変わりゆく交通システムと交通計画


<達成目標>
本講義の達成目標として,
■交通需要を行うための単位としてトリップの定義が記述できること,
■パーソントリップ調査とはどのような特徴を持つ調査であるかが記述できること.
■段階的交通需要予測手法の各段階の内容を理解し,各段階で用いられるモデルを用いて需要予測を行えること.
■非集計型の交通需要予測モデルの考え方を理解し,その特徴を述べられること.
■ITSの各分野の内容やそれぞれの交通への影響を記述できること.