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授業科目名
担当教官
基礎物理学第二
舛谷 敬一
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
254221 C 2 C 2 後期 IV
[概要と目標]
概要と目標:
 工学を専攻する学生にとって、物理学は重要な基礎科目の一つである。電磁気学は、力学と並んで、物理学の中で最も基本的な部門であり、様々な基礎的概念を理解する上で必須である。この講義では、基礎物理学及び演習第一で学んだ力学を基礎にして、電磁気学について学ぶ。具体的には以下のようなことを理解し、応用できるようになることを目指す。
 1.静電気に関するガウスの法則を理解し、これを使って電場の計算ができる。
 2.導体や誘電体の電場に対する応答について理解する。
 3.電気と磁気の関係(ビオ-サバールの法則や電磁誘導の法則等)を使って、簡単な場合に応用できる。
 4.マクスウェルの基礎方程式から電磁波の存在を理解する。

学科の学習・教育目標との対応:
 (B)土木環境工学の専門知識習得に必要となる数学、自然科学及び情報処理の基礎学力を身に付け、土木環境技術者としての知的基盤を形成する。(技術者としての知的基盤の形成)
[必要知識・準備]
 基礎物理学及び演習第一を履修していること
[評価基準]
評価方法:
 次の3つを総合して評価する。
 1.出席等(出席・受講状況、宿題レポート、講義及び演習ノート)
 2.中間試験
 3.期末試験

評価基準:
 以下の2つの基準A、Bのうちで、良い方を評価点とする。
 A:出席等(20点)、中間試験(30点)、期末試験(50点)
 B:出席等(10点)、中間試験(10点)、期末試験(80点)

なお、不合格者に対する追試験等は行わない。
[教科書]
  1. 原康夫, 理工系の基礎物理 電磁気学, 学術図書出版社, ISBN:4873619041
[参考書]
  1. 演習書(問題の解説が詳しくなされているもの)を各自購入されたい。
[講義項目]
 1.静電気、電荷の保存、電気素量、原子構造、導体と誘電体、静電誘導、誘電分極
 2.クーロンの法則、電場、電気力線
 3.ガウスの法則
 4.電位、電気双極子
 5.導体、静電誘導、静電遮蔽
 6.中間試験:1から4まで
    達成目標:導体と誘電体、静電誘導と誘電分極を原子構造から説明できる。
         静電気力のクーロンの法則を理解し、簡単な例に応用できる。
         電場の概念を理解し、簡単な例について計算できる。
         ガウスの法則を理解し、簡単な例について応用できる。
         電位と電場の関係を理解し、簡単な例について計算できる。
         電場エネルギーの概念を理解し、応用できる。
   コンデンサー  
 7.誘電体、分極、電束密度
 8.静磁気、磁石
 9.磁性体、ヒステリシス
10.定常電流と回路、キルヒホッフの法則
11.定常電流と磁場、ビオ-サバールの法則
12.中間試験:5から10まで
    達成目標:導体の電気的性質について理解し、静電誘導について説明できる。
         コンデンサーのしくみを理解し、簡単な例の静電容量を計算できる
         誘電体における誘電分極や電束密度の概念を理解する。
         静電気と静磁気の類似性を理解し、磁場や磁束密度を計算できる。
         誘電体と磁性体の類似性を理解し、磁石の性質を説明できる。
         静電気と静磁気の違いを理解し、これを説明できる。
         定常電流におけるキルヒホッフの法則を理解し、応用できる。
   アンペールの法則
13.電磁誘導、磁場のエネルギー
14.電束電流、マックスウェルの方程式、電磁波
15.期末試験
    達成目標:中間試験(1、2)の達成目標に加えて、
         定常電流のつくる磁場を簡単な例について計算できる。
         ビオ-サバールの法則とアンペールの法則の関係について理解する。
         電磁誘導について理解し、簡単な例について応用できる。
         自己誘導、相互誘導について簡単な例が計算できる。
         磁場エネルギーの概念を理解し、応用できる。
         非定常電流のつくる磁場を学び、電束電流の概念を理解する。
         マックスウェルの方程式と電磁波の存在について説明できる。