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授業科目名 道徳教育特論
時間割番号 510701
担当教官名 寺 弘昭
開講学期・曜日・時限 前期・木・II 単位数 2
<対象学生>
指定なし
<授業の目的および概要>
 モラル(moral)という言葉は、ギリシア語のエートスに由来する。したがって、道徳教育(moral education)とは、人間のエートス(倫理性)の形成に資するいとなみにほかならない。
 エートス形成に関する思想はどのような歴史的展開を経てきたのか。それを、主としてヨーロッパ思想史のなかにたどる。とくに、養生論と教育論の接点に着目し、典型となる著作に関し検討する。そのさい、いくぶんかの見取り図を提示する講義を行い、先行研究となる文献の検討を優先する。
<授業の方法>
講読を中心とする、演習的要素をまじえた講義。
<成績評価の方法>
出席状況および貢献度を総合し評価する。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
(未登録)
<テキスト>
  1. カント, 道徳形而上学原論, 岩波文庫, ISBN:4-003-36251-9
<参考書>
  1. 世界の名著 第39巻 カント, 中央公論新社, ISBN:4-124-00649-7
  2. カント, 教育学講義 他, 明治図書, ISBN:4-18-056028-3
  3. 宮澤康人編著, 近代の教育思想, 放送大学教育振興会, ISBN:4-595-58732-5
<授業計画の概要>
1. イントロダクションを行なったうえで、参加者の関心を交流し、具体的に検討する文献史料を選定した授業計画を策定する。
2. エートス形成論史を構想するうえで前提となる、若干の基本的認識と見取図に関して講義する。
3. カント『道徳形而上学原論』を含む基本的文献について、実際に、講読を進める。