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授業科目名 会計学
時間割番号 182142
担当教官名 寺戸 節郎
開講学期・曜日・時限 後期・金・II 単位数 2
<対象学生>
(指定なし)
<授業の目的および概要>
 企業体の利害関係者(経営者,従業員,株主・債権者,財政当局など)の間の利害を調整するためには,分配してよい成果を確定する必要が生じます。分配可能な成果を確定することは,分配してはいけない,すなわち維持しなければならない資本財の大き

さを確定することを意味します。

 一方,企業体への労働や財務的資源,物的・情報的資源の供給,企業体を含むさまざま主体のための社会資本の整備に関する意思決定には,企業体の活動の効率性を測定する必要があります。

 この授業では代替的な成果尺度と比較することにより,会計利益が有する経営業績測定および成果配分・資本維持上の特質について理解を深め,会計情報とその開示の社会的な役割について考察します。
<授業の方法>
 まず,会計が果たす社会的な役割について理論的に説明します(講義)。次に,表計算ソフトを用いて設例の記録を行い,成果の各類型の特質とその異同について体験的に学習して理解を深めます。
<成績評価の方法>
 出席状況と定期的に課す課題レポートにより評価します。

  出席:  40%
  レポート:60%
<受講に際して・学生へのメッセージ>
 段階的な学習の積み重ねが不可欠です。継続して出席することが必要です。

 授業は情報処理教室で行います。利用マナーを守ってください。また,パスワードの不備等で備え付けのパソコンを利用できないひとは,あらかじめ所定の手続きをとり,利用できるようにしておいてください。

 10月4日より開講します。
<テキスト>
  1.  開講時に指示します。
<参考書>
  1. 津守常弘,  会計基準形成の論理,  森山書店, ISBN:4839419485
    (2002年)
  2. 醍醐 聡,  会計学講義(第2版 ),  東京大学出版会, ISBN:4130421115
    (2001年)
  3. 田中茂次,  現代会計学総論(第2版),  中央経済社, ISBN:4502176516
    (2000年)
  4. 日本公認会計士協会,  決算開示トレンド<有価証券報告書300社の実態分析>,  中央経済社, ISBN:4502864307
    (2004年)
  5. R.G.シュレーダー,M.W.クラーク,J.M.キャシー(加古宜士・大塚宗春監訳),  財務会計の理論と応用,  中央経済社, ISBN:4502242101
    (2004年, 
     他  )
<授業計画の概要>
1 会計学を学習する意義

2 会計の社会的役割
(1)情報非対称と資源配分効率
(2)供給主体と企業の間の情報構造
(3)属性情報と需要の充足

3 成果情報の類型と特質
(1)企業所得と資本財価値
(2)企業利潤と資本財価額
(3)資本財価額と会計利益
(4)経済的付加価値と無形資産価値

4外部報告会計の情報構造
など。