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授業科目名 財務情報分析
時間割番号 182137
担当教官名 寺戸 節郎
開講学期・曜日・時限 前期・月・IV 単位数 2
<対象学生>
(指定なし)
<授業の目的および概要>
 企業や政府,地方自治体などは,その活動と属性を利害関係者(消費者,株主・債権者,サプライヤー,納税者など)に知らせるために財務情報,会計情報を開示しています。

われわれがこれらの主体から財の供給を受ける場合や,これらの主体に労働や財務的資源などを提供する場合,望ましい意思決定をするためには価格(製品・サービス価格,利子率,賃率)を補うものとし
てそれらの情報がが必要になります。

 この授業では,経済主体の属性や活動の実態に基づいて財務的情報がどのように作成されるのか(会計記録・計算)を理解したうえで,必要な財務的情報を検索,入手し,主として財の供給主体としてそれらの情報を活用して経済主体の属性や活動の実態を

分析する基礎的能力を修得します。
<授業の方法>
 授業ではまず,表計算ソフトを用いて設例の記録・計算を行い,分析目的別に必要となる財務的情報を生み出す会計記録システムについて体験的に学習して理解を深めます。

 次に,その会計記録システムとそれが生み出す財務的情報の特質を理論的に考察するとともに,ネット上で開示されている現実の財務的情報を入手し,主として表計算ソフトを用いて指標を計算し,図表化して分析を加えます。
<成績評価の方法>
 出席状況と定期的に課す課題レポートにより評価します。

  出席:  40%
  レポート:60%
<受講に際して・学生へのメッセージ>
 段階的な学習の積み重ねが不可欠です。継続して出席することが必要です。

 授業は情報処理教室で行います。利用マナーを守ってください。また,パスワードの不備等で備え付けのパソコンを利用できないひとは,あらかじめ所定の手続きをとり,利用できるようにしておいてください。

 授業の内容について質問がある場合は, 金曜日14:45~16:15 に来室(K317)してください。

 4月12日より開講します。
<テキスト>
  1.  開講時に指示します。
<参考書>
  1. 桜井久勝,  財務諸表分析 第2版,  中央経済社, ISBN:4502195804
    (2003年)
  2. 小川 洌,  実践経営分析,  税務研究会出版局, ISBN:4793105165
    (1994年)
  3. E.ヘルファート(岸本光永監訳),  企業分析 2版,  中央経済社, ISBN:4502366102
    (2003年)
  4. 朝日監査法人,  有価証券報告書の見方・読み方 第5版<会社情報の宝庫>,  清文社, ISBN:443325472X
    (2003年)
  5. 青木茂男,  企業財務の日米比較<財務データによる実証研究>,  森山書店, ISBN:4839418551
    (1997年, 
     他  )
<授業計画の概要>
1 財務的情報の役割

2 経済価値の記録と分析
(1)経済価値増減の記録
(2)経済価値状態の分析

3 経済事実の記録と分析
(1)経済価値増減事実の記録
(2)経済価値増減の分析

4 キャッシュフローの記録と分析
など。