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授業科目名 西洋史特殊講義B
時間割番号 162209B
担当教官名 岩倉 依子
開講学期・曜日・時限 集中・(未登録)・(未登録) 単位数 2
<対象学生>
 教育人間科学部第2~4年次生
<授業の目的および概要>
 16世紀のドイツの宗教改革を考察する。宗教改革は中世ヨーロッパ社会を支配した一元的なカトリック体制を崩壊にいたらせ、近世の新たな社会と人間観を生みだす大きな力となった。この講義では、ルターの改革思想とそこから派生したさまざまな社会的・政治的運動を検討しながら、ドイツの宗教改革の特異性とドイツ史におけるルターと宗教改革の意義を考えてみたい。
<授業の方法>
 講義による。
<成績評価の方法>
 試験による。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
 昨年ドイツのZDFテレビが実施したアンケート、「最も偉大なドイツ人」の最終結果によれば、1位のアデナウアーに続き、ルターが2位を占めました。現代のドイツに大きな足跡をのこすルターの歴史的業績と、その「正の遺産」「負の遺産」について考えてみたいと思います。
<テキスト>
  1. 特に指定しない。
<参考書>
  1. P.ブリックレ, ドイツの宗教改革, 教文館
  2. R.シュトゥペリヒ, ドイツ宗教改革史研究, ヨルダン社
  3. 他は、授業の中で紹介する。
<授業計画の概要>
1.贖宥状販売と「九十五箇条の提題」
2.ルターの改革思想
3.ルターの著作活動
4.宗教改革思想の民衆への伝達
5.騎士戦争
6.ドイツ農民戦争
7.ドイツ国家と領邦教会制
8.ルターの遺産