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授業科目名 教育思想演習II
時間割番号 161192
担当教官名 寺 弘昭
開講学期・曜日・時限 後期・火・III 単位数 2
<対象学生>
指定なし
<授業の目的および概要>
 「教育の思想」とは、「教育」についての思考(パンセ)のことです。
 本演習では、「教育」について思考するさいにその思考を既に(つねに)規定している歴史的枠組み(思考システム)に注目します。そして、その歴史的枠組みを構成するいくつかの柱をテーマとして設定し、それら諸テーマを議論するために適切だと思われる素材(先行研究、史料など)の読解を共同で進めていきます。
<授業の方法>
演習
<成績評価の方法>
出席、発表、および討論への参加の度合いを、総合的に評価する。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
(未登録)
<テキスト>
<参考書>
  1. フリードリッヒ・ニーチェ, 道徳の系譜, 岩波文庫, ISBN:4-003-36394-9
  2. ミシェル・フーコー, 言葉と物―人間科学の考古学, 新潮社, ISBN:4-10-50670-1X
  3. フィリップ・アリエス, 死を前にした人間, みすず書房, ISBN:4-622-03483-2
  4. ノルベルト・エリアス, 文明化の過程、上, 法政大学出版局, ISBN:4-588-00075-6
<授業計画の概要>
参加者の関心をも考慮して、いくつかの文献を検討してゆきます。
今回は、教育について考えるさいに必ず問題となる、欲望、快-苦、身体、生命、自己、私、愛、自然、といったテーマを考える糸口として、森岡正博『無痛文明論』(トランスビュー、2003年)、あるいはウィリアム・ジェイムズ『宗教的経験の諸相』(岩波文庫)をとり上げるのはどうかと思っています。後者では、「精神治療運動(Mind-cure movement)」を含め、人間の「二度生まれ(twice-born)」のプロセスを心理学から論じています。

1. 発題
2. 問題関心の交流
3. 検討文献の確定
4.-13. 文献の検討
14. まとめ