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授業科目名 【ゼ】人文・社会科学の名著を読む
時間割番号 051103S
担当教官名 岸本 広司
開講学期・曜日・時限 前期・金・V 単位数 2
<対象学生>
全学部1年次生
<授業の目的および概要>
 ジャン=ジャック・ルソーは『エミール』で、人間は青年期において第二の誕生を迎えると言いました。人間は青年期になると、自己の力の充実を感じて自立へのあこがれを持つとともに、人生に対して激しい不安の虜となり、動揺の中に生きるようにもなります。しかしこの時期は、ルソーによれば感情の横溢する不安定な時期だからこそ、「感情によって理性を完成させる時期」でもあります。
 本ゼミは、人文・社会科学の名著の中から比較的容易に入手できる作品を選んで読み、人間の生き方や社会のあり方について、また学ぶ意味について共に考えようとするものです。テクストは、以下の中から1、2点選ぶ予定ですが、他のものになる可能性もあります。

 プラトン『ソクラテスの弁明』
 トマス・モア『ユートピア』
 J=J・ルソー『学問・芸術論』
 J.S.ミル『ミル自伝』『自由論』
 M.ウェーバー『職業としての学問』
 ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』
 J.オーウェル『動物農場』『1984年』
 H.アレント『人間の条件』 
 福沢諭吉『学問のすすめ』
 夏目漱石『文学評論』
 和辻哲郎『風土』
 丸山真男『日本の思想』
<授業の方法>
テクストの内容を分担発表してもらい、それについて議論します。詳しくは初回に説明します。
<成績評価の方法>
出席、発表、および授業への取り組み姿勢を重視します。 
<受講に際して・学生へのメッセージ>
「学ぶ意味」を学びたいと思っている学生諸君の受講を歓迎します。
<テキスト>
<参考書>
<授業計画の概要>
1 ガイダンス
2 著者およびテクストについての解説
3-13 テクストの輪読と討論
14 全体のまとめと討論