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授業科目名 日本文学に親しむ
時間割番号 051006
担当教官名 藤木 直実
開講学期・曜日・時限 前期・月・II 単位数 2
<対象学生>
全学生対象
<授業の目的および概要>
菊池寛「真珠夫人」をとりあげる。以下のような多岐にわたる問題を考えたい。(1)
近年の「ブーム」の批判的検証。(2)小説がテレビドラマや演劇に「翻訳」される
際の問題。(3)テクストに表象された文化や女性イメージ。(4)「通俗小説」「新
聞小説」などの観点からの文学史的位置づけ。(5)大正期マスメディアの発展と新
興読者の成立。(6)同時代の主要な小説との主題的関連。
<授業の方法>
おおむね講義による。受講者のコメントや感想の提出を求める場合もある。
<成績評価の方法>
レポート(または試験)の評価と、出席および授業への参加状況などを総合して判定
する。
<受講に際して・学生へのメッセージ>
まずはテレビ版「真珠夫人」の鑑賞から始めましょう。文学をめぐるさまざまな問題
について、楽しみながら考える機会になることをねがっています。
<テキスト>
  1. 菊池寛『真珠夫人』, 新潮文庫または文春文庫
<参考書>
  1. 菊池寛研究会編, 『真珠夫人』, 翰林書房
  2. 日高昭二, 『菊池寛を読む』, 岩波書店
  3. 井上ひさし, 『菊池寛の仕事』, ネスコ/文芸春秋
    (そのほか必要に応じて授業時に紹介またはプリント配布する。)
<授業計画の概要>
初回にガイダンスを行い、第2回にテレビドラマ「真珠夫人」鑑賞を予定している。
以降、<授業の目的および概要>に示したとおりに講義し、最終回はまとめとする。