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授業科目名
担当教官
循環型国土形成評価特論
北村 眞一
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
328160 2 (未登録) 1 後期 II
[概要と目標]
 持続可能な循環型社会を形成するために、(1)環境負荷が少なく自然の保全された国土のあり方、(2)国民が豊かに暮らすために経済社会の発展と機能的な社会基盤が必要であり、2つの競合する国土計画の目標の調和が課題となる。
 この講義では循環型国土を形成するために必要な持続可能性、循環型社会、経済社会の発展の概念を整理し、評価の論点を定め、国土・都市・農山村のあり方を論ずる。これにより国土形成の計画理論を習得することを目標とする。
 具体的には、いくつかの指定したテキストを読み、内容を整理し、評価および論点を発表して議論して進める。
 また都市開発・ニュータウン・田園整備などの国土形成の現地視察により、事例を通じて計画の実現と評価の視点を議論する。
[必要知識・準備]
 計画理論・国土論に関する基礎知識が必要である。
[評価基準]
 計画の理論に関する基礎知識、計画と評価に関する具体的な技術に関する理解が得られたと認められれば、単位を得ることができる。
担当した文献・事例調査報告の発表と討論への参加状況により評価する。
[教科書]
  1. 教科書は特別には指定せず、講義の中で必要な書籍を指定する。
[参考書]
  1. 日端康雄 編著, NIRAチャレンジ・ブックス 市民参加の国土デザイン―豊かさは多様な価値観から, 日本経済評論社, ISBN:4-8188-1357-5
    (2001.7.1 ¥2,500-)
  2. 都市・農業共生空間研究会 編著, これからの国土・定住地域圏づくり 都市と農業の共生空間をめざして, 鹿島出版会, ISBN:4-306-07232-0
    (2002.2.28 ¥3,400-)
[講義項目]
<これからの国土・定住地域圏づくり>
 序章 定住地域圏の新機軸を求めて
 1章 都市と農業の共生空間についてー共生の可能性とその意識ー
 2章 持続可能な定住圏域づくりに向けてー循環型社会のシステム構築へ向けてー
 3章 都市・農村交流活動と定住地域圏の形成ー地域資源活用の協働システムー
 4章 都市・農業共生空間への都市・農村計画ー定住地域圏の空間計画をめざしてー
<市民参加の国土デザイン>
 第1部 多様な価値の時代の国土づくりビジョン
     1章 21世紀の都市づくりビジョン
     2章 ネットワークコミュニティ2015
     3章 分権時代の地域振興
     4章 まちづくりにみる多様な価値観
 第2部 国土づくりのソフト・インフラストラクチュア
     1章 日本の土地利用計画・規制体系の問題点(限定性)と展望
     2章 これからの土地利用計画のあり方とその課題―法的視点から
     3章 地方分権時代におけるまちづくり条例
     4章 市民参加と市民提案のあり方
     5章 景域保全を目的とした土地利用計画
 第3部 私地公景の国土づくり
     1章 自立した市民と私地公景
     2章 私地公景の国土づくり