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授業科目名
担当教官
生体における輸送現象特論
大西 直毅
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
326110 2 (未登録) 1 後期 I
[概要と目標]
熱力学第2法則は、物事が変化したり運動したばあいエントロピーが減ることはないことを教えている。しかし、熱力学でエントロピーを定義するときは可逆循環過程が必要で、それには無限の時間がかかる、準静的過程によって実現される。言いかえれば、有限の時間で熱機関を駆動させてり、物事に変化を起こさせれば、必ずエントロピーは増大して、不可逆過程になる。これを輸送現象という。輸送現象の代表的なのは、熱伝導、電気抵抗によるオーミックヒート、摩擦、物の分散などがある。実際の生体内では、これらの複数の輸送現象が並行して起こっている。
 輸送現象はエントロピー増大過程で秩序が乱れる方向にいくが、生体内では一見組織化され秩序ができていくような現象面がある。実はそういった秩序ができる、すなわち、ある過程だけを見ていればエントロピーが減少する過程は必ず、複合的なエントロピー増大過程が同時に起こっていて、全体としては増大している。そのような過程を生体内での実例を挙げながら説明する。
[必要知識・準備]
熱力学、(できれば、統計力学)の基礎知識が望まれる。
[評価基準]
定期試験と出席日数
[教科書]
[参考書]
[講義項目]
(未登録)