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授業科目名
担当教官
信号処理システム特論
大木  真
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
322371 2 (未登録) 1 前期 II
[概要と目標]
 この講義では,学部で学んだ信号とシステムの基本的な理論を基に,信号とシステムの解析,フィルタ設計,離散フーリエ変換など信号処理の全体像を解説する.
 この講義の到達目標は,
 1. 信号処理の目的を理解すること
 2. フーリエ変換・ラプラス変換・z変換を理解し,それらを用いて信号とシステムの解析ができること
 3. フィルタという概念を理解し,簡単なフィルタの設計ができること
などである.
[必要知識・準備]
微積分,線形代数,複素数などの基本的な数学知識と信号に関する基本的な概念を前提に講義を行う
[評価基準]
筆記試験の素点によって評価し,60点以上を合格とする.なお,演習のためにレポートを課す場合がある
[教科書]
  1. 樋口龍雄・川又政征, MATLAB対応ディジタル信号処理, 昭晃堂, ISBN:4-7856-1201-0
[参考書]
  1. 宮内一洋, フィルタの解析と設計, コロナ社, ISBN:4-339-00673-4
  2. 武部幹, ディジタルフィルタの設計, 東海大学出版会, ISBN:4-486-00894-4
[講義項目]
 1. 信号処理とは何か
  1.1 信号処理の目的
  1.2 信号処理システム
 2. 信号
  2.1 離散時間信号
  2.2 連続時間信号
  2.3 周波数領域表現
  2.4 サンプリング定理
 3. 離散フーリエ変換
  3.1 周期信号のフーリエ級数表現
  3.2 離散フーリエ変換(DFT)
  3.3 高速フーリエ変換(FFT)
  3.4 スペクトル解析
 4. フィルタの基礎
  4.1 線形時不変システム
  4.2 システムの応答
  4.3 システムの構造
  4.4 z変換とラプラス変換
  4.5 伝達関数と安定性
  4.4 システムの実現
 5. フィルタ設計
  5.1 FIRフィルタの設計
  5.2 IIRフィルタの設計
  5.3 アナログフィルタの設計
 6. 信号処理の具体例
  6.1 雑音の除去
  6.2 波形の整形
 7. 最近の話題
  7.1 多次元信号処理
  7.2 適応信号処理
  7.3 非線形信号処理