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授業科目名
担当教官
環境・生命倫理学
玉井 真理子/鬼頭 秀一/[教務主任]
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
276170 2 J 3 前期 III
[概要と目標]
[鬼頭担当分] 環境倫理学にもいろいろな立場、いろいろな視点のものがある。本講義では、それらについて概略的に論じた後に、非西洋地域における様々な文化を踏まえた上で、多元主義に依拠した上でグローバルな社会において、何らかの普遍的な枠組みを立てる事がいかに可能かということを考える。そして、いまあるべき環境倫理のあり方や枠組みについて論じる。そのことは、地方の自然や文化、社会の状況を踏まえて開発の問題や自然保護の問題を考える実践的な問題とも絡む。事例を題材としてこれを論じる。
[玉井担当分] アメリカで生まれた学際的領域としての生命倫理学については、その成立の歴史、社会的背景について概説する。また特に医療倫理については、事例を通したディスカッションをする。取り上げる事例は、脳死と臓器移植、出生前診断、新生児の医療停止、クローン・ヒト胚研究などである。
[必要知識・準備]
特別な前提知識は必要としないが、環境問題や生命・医療の問題に関する報道には常に注意を傾けておくことが重要である。
[評価基準]
レポート評価と講義・ディスカッションへの参加度による。
[教科書]
  1. 鬼頭秀一, 自然保護を問いなおす−−環境倫理とネットワーク, 筑摩書房, ISBN:4-480-05668-8
    (ちくま新書068)

  2. 鬼頭秀一(編), 環境の豊かさをもとめて−−理念と運動, 昭和堂, ISBN:4-8122-9922-5
    (講座人間と環境第12巻)
[参考書]
  1. 追って掲示により指示する。
[講義項目]
[鬼頭担当分]
  1.環境倫理学のさまざまな立場
  2.グローバルな社会における普遍的な枠組みの組み立て
  3.環境倫理のあり方と枠組み
  4.具体的な事例を通じた環境倫理の考え方
[玉井担当分]
  1.生命倫理学の歴史
  2.生命倫理学の社会的背景
  3.医療倫理に関する事例研究とディスカッション