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授業科目名
担当教官
環境社会学
清水  亮
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
276140 2 J 3 前期 III
[概要と目標]
 下記教科書を用いて、理論研究の立場と事例研究の立場の両面から環境社会学の知的世界を概説する。前半は、環境社会学が社会理論・社会思想に対して新たに提起した理論的課題について検討する。後半は、日本の社会学研究者たちがどのようなフィールドに取り組み、どのような問題提示を行ってきたのかを紹介する。とくに環境問題に対する社会学的視点とは何かについて詳説したい。
 最終的には、事例についての社会過程分析の手法を理解してもらいたいと考えている。
[必要知識・準備]
 講義中でも簡単に触れる予定であるが、「環境」概念に対する社会システム論的理解、社会問題についての社会学的アプローチについては事前に一定の理解があることが望ましい。
 講義に関する諸連絡・最終レポートに関する指示等は、必要に応じてYINS-CISの電子掲示板、Webページ(http://www.js.yamanashi.ac.jp/~rshimizu/env_soc.html)、電子メールを用いて行う。これらの連絡を見ずに不利益等を被っても当方は一切関知しないのでよく注意すること。
[評価基準]
 評価基準は、講義を聴講してどの程度自分なりの問題関心を持ち、その問題関心に沿って論を展開したかである。最終評価はレポートで行う予定である。
[教科書]
  1. 飯島伸子編, 環境社会学, 有斐閣, ISBN:4-641-08530-7
[参考書]
  1. 講座社会学12 環境社会学, 東京大学出版会, ISBN:4-13-055112-4
  2. 鳥越皓之, 環境社会学, 放送大学教育振興会, ISBN:4-595-12486-4
  3. 松原治郎・似田貝香門編, 住民運動の論理, 学陽書房
    ((絶版につき図書館にて閲覧すること))
[講義項目]
 1.イントロダクション
 2.環境という言葉
 3.生活環境主義
 4.受益と受苦(紛争の社会学)
 5.被害と社会構造
 6.高度成長期における都市と環境問題
 7.環境問題における所有論の視点
 8.社会問題としての環境〜社会問題の社会学の視点から
 9.環境問題と住民運動1〜住民運動の事例研究
10.環境問題と住民運動2〜住民運動の問題提起(プロブレマティーク)
11.環境問題と公共事業1〜原発立地反対運動の事例研究
12.環境問題と公共事業2〜諫早湾干拓事業の事例研究
13.環境問題と地域生活1〜住環境改善としてのまちづくり
14.環境問題と地域生活2〜歴史的環境保全の運動
15.生活という視点からの環境

(講義の内容・順序等は状況を見ながら入れ替えることがある)