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授業科目名
担当教官
廃棄物工学
金子 栄廣
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
274360 2 L 3 前期 II
[概要と目標]
 人間の諸活動に伴って廃棄物が排出される。この廃棄物を量および質の両面から適正に管理することは,環境保全を図りながら豊かな生活を送る上で重要である。
 この講義では,廃棄物の適正管理を考える上で必要な知識を理解することを目標として,「講義項目」に挙げた内容について解説する。
[必要知識・準備]
 知識として特に必要とすることはないが,一般の生活者としてだけでなく環境工学の専門家の立場から廃棄物問題を考えようという姿勢が求められる。
[評価基準]
 夏休み期間中に課されるレポートと期末試験の結果を中心に出席状況も加味して成績を評価する。
 レポートでは学習した事項の理解度に加えて,廃棄物問題に対する自分の考えを論理的に説明する能力も問うものとする。なお,提出期限を過ぎたレポートは受理しない。
[教科書]
  1. 廃棄物学会編, 改訂 ごみ読本, 中央法規出版, ISBN:4-8058-1749-6
[参考書]
  1. 特に指定しないが,ごみ問題を扱った書籍は多いので読むことを奨める。
[講義項目]
  1.ごみ処理の歴史
  2.ごみ問題のとらえ方 (量と質,処理・処分,清掃事業,地球環境,資源)
  3.ごみ処理の法律(1)  (廃棄物の処理および清掃に関する法律)
  4.ごみ処理の法律(2)  (資源循環に関連した法律)
  5.ごみ処理の技術(1)  (収集・運搬)
  6.ごみ処理の技術(2)  (焼却施設の概要)
  7.ごみ処理の技術(3)  (焼却施設における公害防止対策)
  8.ごみ処理の技術(4)  (資源化技術)
  9.ごみ処理の技術(5)  (最終処分場)
 10.ダイオキシン問題  (ダイオキシン問題の現状,防止技術)
 11.ごみ処理費用と財政 (清掃事業の仕組み,国と地方自治体の役割)
 12.ごみ減量とリサイクル(リサイクルの意義,種類毎の減量化とリサイクル)
 13.循環型社会システム (経済的手段,LCA,再生資源市場とリサイクル)
 14.廃棄物と環境保全  (安全性の考え方,有害性の評価と管理)
 15.期末試験