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授業科目名
担当教官
パワーエレクトロニクス
松沢 秀典
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
272034 2 ES 4 前期 II
[概要と目標]
 電子デバイス(サイリスタ、GTO、IGBTなど)によって電力、エネルギーの流れ、量などを制御する技術(パワーエレクトロニクス)は、あらゆる分野において重要な役割を担っている。家電製品、自動車は無論のこと、ロボット、レーザ装置、列車、また製鉄、製紙等の重工業、電力送配電は当然として、コンピュータ、医療現場の無停電化にも大きく貢献している。我々が日々つつがなく生活できるのも、極論すればパワーエレクトロニクスのお陰である。パワーエレクトロニクスの範囲は余りにも広い。本科目では、交流、直流電力の調整、交直流間の変換、周波数の変換などの基礎を学び、上級へ進むための基礎を身につける。応用の詳細は、「電力応用工学」の科目において学ぶ。
[必要知識・準備]
 パワーエレクトロニクスではエネルギー、電力を電子デバイス(半導体素子)によって短時間の間に制御するので、取り扱う現象は必然的に単相、多相交流回路の過渡現象が主となる。したがって、事前に履修することが望ましい科目として、基礎電気理論(複素数、フーリエ級数)、電気回路 I (多相交流回路)、電気回路 II(スペクトル、過渡現象)、電子回路、電子デバイス工学 I、II (半導体素子の動作)が挙げられる。
[評価基準]
 レポートおよび期末試験によって、理解度と到達度を評価する。
[教科書]
  1. 堀 孝正 編著, パワーエレクトロニクス, オーム社, ISBN:4-274-13075-4
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[参考書]
[講義項目]
  1.パワーエレクトロニクスとは(歴史、基本動作、学ぶ範囲)
  2.半導体素子(ダイオード、サイリスター、GTO)
  3.半導体素子(パワートランジスタ、IGBT、SIT、各デバイスの動作範囲)
  4.歪み波形(フーリエ級数、スペクトル、高調波)
  5.スイッチングの基礎
  6.デバイスのスイッチング時の損失と保護回路(スナバー回路)
  7.単相整流回路(平滑リアクタンス、インダクタンスの影響、環流ダイオード)
  8.単相ブリッジ整流回路、三相サイリスタブリッジ整流回路
  9.交流電力の調整、サイクロコンバータ
 10.DC-DCコンバータ(直流チョッパ)
 11.DC-DCコンバータ(スイッチングレギュレータ、フライバックレギュレータ)
 12.インバータの原理(基本特性、三相インバータ、パルス幅変調(PWM))
 13.電磁障害(EMI)、無効電力補償装置(SVG)、無停電電源(UPS)などの応用装置
 14.品質管理と信頼性
 15.