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授業科目名
担当教官
電力発生工学
斎藤 幸典/佐藤 義久
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
272018 2 ES 3 後期 IV
[概要と目標]
 概要: 今日の生活様式の中での電気エネルギーの消費パターについて理解し、電力需要に見合った電気エネルギーの発生方法について学ぶ。水の持つ位置のエネルギーを水車を使って電気のエネルギーに変える水力発電、石油や石炭等の化石燃料が持つ化学的なエネルギーをボイラー、タービンを使って電気のエネルギーに変える火力発電、風のエネルギーを風車を使って電気のエネルギーに変える風力発電など様々な方法で電気エネルギーを発生を発生させることが出来る。これらの電力発生の原理や具体的な方法、設備などについて学ぶ。
 目標: 流体に関するベルヌーイの法則、熱力学、などの知識を基に電気エネルギーを発生させる発電所の構成や電力発生の原理を理解すること、電力発生の為の発電設備の主なものの役割を理解する。  
[必要知識・準備]
 発電機で電気を発生させる基本原理は、ファラディの電磁誘導の法則である。従って電気機械の中でも、同期発電機や変圧器の原理、電磁気学の基本的な知識はマスターしていることが必要である。水の位置のエネルギーが運動のエネルギーに変えられ水車を回すことの基本に力学の知識が当然求められる。火力発電の原理を理解してゆくためには熱力学を避けて通れない。水の性質、石炭や石油の基本的な性質も知っていることがエネルギー変換の原理を理解する上で多いに参考になる。
[評価基準]
1回目の試験を水力発電の講義が一段落したところで行う。2回目の試験は火力発電の講義が一段落したところで行う。3回目の試験はその他の発電方式の講義が一段落したところで行う。以上3回の試験結果と宿題に課したレポートとを総合して判断する。
[教科書]
  1. ISBN:4274126846
    (大学課程 電力発生工学  小池東一郎 編  オーム社)
[参考書]
  1. 発電工学 武藤三郎、野畑金弘 著  朝倉書店
[講義項目]
  1.エネルギーの相互変換と電力発生
  2.水力発電の概要
  3.水力資源
  4.水力発電設備(ダム)
  5.水力発電設備(水車)
  6.火力発電の概要
  7.熱力学(カルノーのサイクル、ランキンサイクル)
  8.火力発電設備(ボイラー)
  9.火力発電設備(タービン)
 10.化石燃料(石油、石炭、天然ガス)の特性
 11.コンバインド発電方式
 12.原子力発電の概要
 13.風力発電の概要
 14.地熱発電の概要
 15.その他の発電方式