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授業科目名
担当教官
溶融・接合加工
中山 栄浩
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
271090 A 2 D 3 前期 III
[概要と目標]
切削・研削などの「除去加工」、鍛造・圧延・プレスなどの「塑性加工」ならびに溶融あるいはそれに近い高温状態を効果的に利用して材料を成形・接合するいわゆる「溶融加工」はいずれも機械製作法に分類される。これらの加工法は、いずれも材料の性質と密接な関係を有しているが、その中でも溶融加工は材料の有する物性や力学的性質などに関連する多くの知識を必要とし、またこれらが製品の性能に著しい影響を与える。
本講義では、代表的な溶融加工法である溶接法と鋳造法に関する基礎知識の習得を目指す。
[必要知識・準備]
材料の科学Iで学んだ金属材料に関する基礎的な内容を復習しておくことが望ましい。
[評価基準]
出席を取る。講義の途中に無断で退室する学生は欠席として扱う。私語は慎む。
成績の評価は定期試験により行うが、講義の中で課した演習も成績評価に加味する。
[教科書]
  1. 田村 博, 新しい機械工学6 溶融加工, 森北出版, ISBN:4-627-60060-7
[参考書]
  1. 大中 逸雄、荒木 孝雄, 機械系 大学講義シリーズ24 溶融加工学, コロナ社, ISBN:4-339-04058-4
  2. 山口 克彦、沖本 邦郎/編著, 材料加工プロセスーものづくりの基礎ー, 共立出版, ISBN:4-320-08131-5
  3. 平井 三友、和田 任弘、塚本 晃久, 機械系 教科書シリーズ3 機械工作法, コロナ社, ISBN:4-339-04453-9
[講義項目]
==========溶接法==========
1:講義概要や成績評価に関する説明。溶接の重要性、溶接の利点と欠点、溶接の種類
2:アーク溶接の概要、アーク溶接の極性、アーク溶接の電源、アーク溶接の自動化
3:被覆アーク溶接、サブマージアーク溶接、イナートガスアーク溶接、
4:炭酸ガスアーク溶接、プラズマアーク溶接、エレクトロスラグ溶接、電子ビーム溶接、レーザ溶接
5:抵抗溶接、圧接、ろう付け
6:溶接冶金(溶融金属、溶接熱影響部)
7:溶接部の変形と残留応力
==========鋳造法==========
8:鋳造の重要性、鋳造の利点と欠点、鋳造の分類
9:鋳造の概要(鋳造工程、鋳型の構造、鋳込み)
10:凝固のミクロ過程
11:鋳物の凝固、押湯
12:鋳物の湯流れ
13:鋳物の欠陥
14:特殊鋳造法
15:総合演習