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授業科目名
担当教官
塑性加工
小奈 弘
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
271080 2 MB 3 後期 I
[概要と目標]
 塑性加工は、現在生産加工の分野において最も重要な加工法の一つである。塑性加工学は、多くの経験が蓄積された個々の塑性加工技術および塑性力学のほかに、金属材料学、潤滑工学など非常に広い分野にまたがる、いわば総合的な学問である。加工技術の高度化にともない「塑性加工学」の果たす役割は、今後ますます大きくなるものと思われる。
 機械工学と金属工学との境界領域分野に対処できる総合能力の涵養に努める。
[必要知識・準備]
 塑性学の復習
 教科書の予習・復習を十分行うこと。
[評価基準]
 下記講義項目について演習問題を課し、それに取り組む姿勢と理解度により評価する。
[教科書]
  1. 選定中
[参考書]
  1. ISBN:4842501138
    (大矢根 守哉 監修:「新編塑性加工学」 (養賢堂) 日本材料学会 編:「塑性加工学」 (養賢堂))
[講義項目]
 1.塑性加工の概要
   塑性と塑性加工、各種塑性加工法、塑性加工の特徴、塑性加工システム
 2.素材の製造
   鉄鋼の製造過程、熱間圧延、冷間圧延、押出し、引抜き
 3.塊状物の成形
   熱間鍛造、冷間鍛造、回転鍛造、粉末・焼結体の成形。
 4.板および管の成形
   せん断加工、曲げ加工、深絞り加工、張出し(バルジ)加工、しごき加工、スピニング加工、液圧またはゴム工具による成形、高エネルギー速度加工。
 5.塑性加工用材料
   工業用材料、金属の結晶構造と塑性変形、塑性加工による材質変化。
 6.金属材料の変形抵抗
   一軸応力状態における応力とひずみ、応力?ひずみ曲線、変形抵抗曲線、塑性変形仕事と平均変形抵抗、変形抵抗に影響する因子、熱間における変形抵抗、変形抵抗曲線のモデル化と数式表示。
 7.材料の加工限界
   延性破壊、くびれ、座屈。
 8.塑性加工における潤滑と摩擦
   金属表面の構造と面の接触状態、摩擦機構、流体潤滑の機構、潤滑剤、凝着と焼付き、工具摩擦、塑性加工後の表面租さ。
 9.塑性加工機械と工具
   ハンマ、液庄プレス、機械プレス、圧延機、塑性加工用工具、工具の力学、工具の温度上昇。