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授業科目名
担当教官
環境政治学
金  基成
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
266230 2 J 3 前期 III
[概要と目標]
 この授業では,小説『緑の国エコトピア』を読みます。小説の内容をたたき台とし,持続可能な社会に関する基本知識や環境政治学的な考え方,理論を学習します。理想と現実の間を往復しつつ,持続可能な社会のあり方とその実現過程における様々な論点について批判的に議論し,理解を深めていくことが目的です。
[必要知識・準備]
 小説『緑の国エコトピア(上・下)』を早めに通読しておいてください。とても面白い小説なので,休みの日を使えば,すいすい読めると思います。読みながら,思いついたことや馴染みのない概念などがあったら,メモをし,皆のために少しずつ調べて置いてください。後は,教室に集まり,楽しく,積極的に意見交換をすることだけです。
 この授業は討論が中心となりますが,発表と質疑からなる授業ではありません。生きた言葉で対話をするように討論をしていきます。何について討論するかは皆で決めます。皆が決めたテーマに沿って討論を進めますが,その展開はダイナミックな過程そのものです。場合によっては,テーマを変えたり,討論に代わって概念や理論に関する専門的な講義を受けたりすることもできます。それを決めるのも参加者自身です。
[評価基準]
テーマ選定の際に皆で話し合って決めます。
[教科書]
  1. アーネスト・カレンバック, 緑の国エコトピア─エコトピア国の出現(上), ほんの木, ISBN:4-938568-22-5
  2. アーネスト・カレンバック, 緑の国エコトピア─エコトピアレポート(下), ISBN:4-938568-31-4
[参考書]
[講義項目]
1. 導入(3〜4週間)
・ オープン・マインド
・ テーマ選定のためのワークショップ
・ 授業のデザイン
2.テーマごとの討論(7〜8週間)
・ テーマに関する基本知識・情報の共有
・ グループごとのワークショップ
・ グループ間における意見の共有,オンラインでの討論
3.まとめ(2〜3週間)
・ 私たちにとってエコトピアとは何か
・ 授業評価

※ ちなみに,去年の環境政治学では次のようなテーマが討論されました。
  ご参考ください。

・ 「サバイバル党」の政治思想とリーダーシップ
・ 科学・利益・技術・政治
・ エコトピア的存在・生き方
・ エコトピア的経済・産業
・ 移行プロセス,エコトピアにおける権力と政治