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授業科目名
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担当教官
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循環型都市社会論
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北村 眞一
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時間割番号
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単位数
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コース
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履修年次
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期別
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曜日
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時限
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266190 | 2 | J | 3 | 前期 | 水 | I |
[概要と目標] | ||||||
都市計画は生活装置としての都市の目標像を定め必要な社会基盤を合理的に整備する手法体系である。近年、循環型都市、環境共生都市など生活者と周囲の生物を含めた、持続可能な生産・生活・生存環境の形成が都市計画の目的になりつつある。この講義では、都市の計画が現実にどのように行われているかを理解し、新時代の「環境調和型都市」にいかに移行させるかその方法を学習することを目的とする。そこで、海外から国内まで、また近代から現代まで都市計画の思潮、都市形成の基本的な原理と制度、都市形成の足跡およびそれらの問題点に関する基礎的知識を理解することから始める。次いで現行の都市計画の内容を計画理論を背景として、土地利用計画、都市施設計画、都市開発事業という3つの骨格的要素に関して具体的な内容と課題述べる。最後にそれらの将来のあり方を環境調和型都市という視点で解説する。 | ||||||
[必要知識・準備] | ||||||
都市計画は、自然科学系の環境科学、社会科学系の法学・行政学・政治学・経済学・社会学、建設工学系の造園・建築・土木工学、統計システム系の統計学・情報処理・システム工学などの広い分野からの応用科目になる。そのため広く基礎を学習する好奇心と熱心さが必要となる。 公聴会や都市計画マスタープラン説明会への参加、都市計画シンポジウムなど社会での教育や実践が絶えず行われている。様々な機会を通して、自主的に学習を進めてもらいたい。 |
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[評価基準] | ||||||
調査報告レポート(場合によって調査報告発表)により評価する。Webページを見たり、参考図書を読んだり、シンポジウムで考えたこと、雑誌論文を読むなどにより思考を深めることが必要である。思考したあとが見えないような内容の薄いレポートでは再提出あるいは不可となることがあるので注意されたい。 | ||||||
[教科書] | ||||||
[参考書] | ||||||
[講義項目] | ||||||
都市空間の機能と環境との調和に焦点を当てて、都市計画について解説する。 1.理想都市を求めてー近代都市計画思潮から環境都市への展開ー 2.近代都市計画の発展1:欧米ー都市計画制度の発達 3.近代都市計画の発展2:日本の近代化と現代の制度、手続き、財政・財源、市民参加 4.都市論・計画の理論:都市・都市計画の定義と都市分類、都市計画の要素、都市計画事例 5.都市土地利用計画:地価と土地問題、土地利用、土地利用規制 6.都市基盤計画1:都市交通計画と環境負荷削減 7.都市基盤計画2:都市公園緑地計画と環境・野生生物保護 8.都市基盤計画3:自然公園とビオトープ・ネットワーク 9.都市基盤計画4:都市河川治水計画と水資源計画、河川と自然工法 10.都市基盤計画5:環境と安全のリスク、環境衛生、上下水道、エネルギー供給、防災 11.地区計画1:住宅地区、土地区画整理事業、ニュータウン、環境共生住宅、地区計画 12.地区計画2:中心地区、商業地区、流通地区、都市再開発事業 13.地区計画3:工業・港湾地区、エコタウン、ゼロエミッション工業団地 14.地区計画4:市街化調整区域と農村集落、農地の保全、開発許可制度 15.都市設計:都市と文化、文化施設、文化財、アーバンデザイン、景観計画 |