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授業科目名
担当教官
遺伝子工学
飯村  穣
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
265610 2 AF 3 前期 I
[概要と目標]
 生命現象の分子レベルでの解明にとって遺伝子工学は不可欠であり、さらに有用生物を育種する手法としても重要である。
 本講義では、単に知識の集約ではなく理論を体系的に修得するため、先ず分子遺伝学の基礎知識として染色体および遺伝子の構造と機能を復習した後、遺伝情報の発現とその制御に重点を置く。次に遺伝子操作の基礎である突然変異あるいは交雑による遺伝子解析の考え方を修得する。以上を基礎に試験管内遺伝子操作法、宿主・ベクター系、遺伝子クローニング、形質転換および遺伝子工学に必要な諸手法を概説し、最後に遺伝子工学の応用例に言及する。  
[必要知識・準備]
 遺伝子工学は遺伝学、生化学および物理学の結集によって生まれた分子遺伝学を基礎としている。したがって、これらの学問についての日頃の学習が重要である。
[評価基準]
 理論を体系的に理解し、それに基づく思考力を試験あるいはレポートによって評価する。
[教科書]
  1. ぺック・リッター著 須藤和夫、山本啓一、有坂文雄 訳, リッター生化学, 東京化学同人, ISBN:4-8079-0498-1
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[参考書]
  1. 半田 宏、永井和夫、島本 功 共著, わかりやすい遺伝子工学, 昭晃堂, ISBN:4-7856-6032-5
[講義項目]
  1.ゲノム、染色体および遺伝子の構造と機能
  2.染色体の複製とその制御
  3.遺伝子の発現とその制御(1)
  4.遺伝子の発現とその制御(2)
  5.突然変異の理論
  6.細胞内組換えの理論
  7.遺伝子解析の原理
  8.試験管内遺伝子操作
  9.宿主・ベクター系
  10.遺伝子クローニング(1)
  11.遺伝子クローニング(2)
  12.形質転換
  13.遺伝子工学に必要な手法
  14.遺伝子工学の応用例