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授業科目名
担当教官
有機材料化学実験
鈴木 章泰/他
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
265340 2 AA 3 後期 月/火/水 III-2〜IV-2/III-2〜IV-2/III-2〜IV-2
[概要と目標]
 有機材料化学実験は、高分子合成および物性評価の2つのテーマにわけてを行う。高分子合成では6種類の高分子を合成し、合成実験における基礎的な操作法をする習得する。また、物性評価では、分子量、配高度および力学的性質の評価法についての基礎を習得することを目標とする。
[必要知識・準備]
 実験指導書を熟読し、各テーマにおける合成反応、原理、操作手順、使用する薬品などについて予め調べておき、実験に備える。
[評価基準]
 各テーマごとに実験が終了したとき、実験レポートを期日までに提出する。提出された各レポートの評価点に基づいて最終評価とする。なお、期日までにレポートが提出されない場合、その遅延日数に応じて減点する。
[教科書]
  1.  実験指導書(実験説明会の時に付する。)
[参考書]
  1.  特に指定はしないが、化学便覧や高分子化学実験法を記述した実験化学講座(丸善)などで薬品の性質や操作法を必要に応じて調べる。
[講義項目]
 高分子合成及び高分子材料の物性評価を行う。
1.樹脂合成
 (1)尿素樹脂:尿素とホルマリンを付加縮合して合成する。
 (2)ポリビニルアルコール:ポリ酢酸ビルルをけん化し、ポリビニルアルコールを得る。
 (3)チオコール:多硫化ナトリウムをジクロロエタンと縮合させる。
 (4)フェノール:フェノールとホルマリンを付加縮合させ、得られた樹脂を硬化させる。
 (5)ポリ酢酸ビニル:酢酸ビニルモノマーを付加重合させる。
 (6)ポリビニルホルマール:ポリビニルアルコールをホルマリンでホルマール化する。
2.粘度測定:ポリスチレンーベンゼン系及びポリビニルアルコールー水系の各溶液の固有粘度を求める。
3.複屈折の測定:種々異なる延伸倍率のフィルムを作製し、これらフィルムのレターデションを偏光顕微鏡で測定する。このレターデションから複屈折を算出する。
4.力学的性質の測定:繊維を延伸し、延伸繊維の力学的性質と結晶化度との関係を求める。
 (1)延伸した繊維の密度を測定し、結晶化度に換算する。
 (2)引っ張り試験機を用い、延伸した繊維の応力ーひずみ曲線を測定し、この曲線からヤング率、引っ張り強度及び切断伸度を算出する。