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授業科目名
担当教官
電気化学第一
内田 裕之
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
265170 2 AA 3 前期 II
[概要と目標]
  電池は化学エネルギーを電気エネルギーに直接かつ高効率に変換できる。小型電池は携帯電話、ノートパソコン、ビデオカメラ、電卓、ウォークマンなどに、鉛蓄電池は車やバイクにと、我々の日常生活に必要不可欠である。低公害ハイブリッド車にはニッケル−水素蓄電池が搭載されている。また、高効率でクリーンな新しい発電システムとしての燃料電池も活発に研究されている。
 この講義では電池に関する理論と応用について述べる。また、資源の浪費につながる腐食も電池作用の一種であるので、腐食機構と防食法についても説明する。
 出席を重視し、講義の理解度を高めるために演習問題も行う。
[必要知識・準備]
 2年次後期の「物理化学第三」をよく復習しておくこと。
[評価基準]
 評価基準はどの程度講義目標に達したかであり、最終評価は(出席点+レポート点+定期試験)で行う。出席を重視する。レポ−トは正規の試験と同様に採点し、評価に加える。
[教科書]
  1. 松田好晴,岩倉千秋, 電気化学概論, 丸善, ISBN:4-621-03996-2
[参考書]
  1. 特に指定しない。
[講義項目]
 1.化学電池とは? 起電力と電極電位の概念
 2.電極反応におけるエネルギーロスとその低減法(電極反応速度論)
 3.起電力と電極反応速度論に関する演習
 4.電池特性測定法
 5.実用電池の基礎(容量、エネルギー密度、変換効率)
 6.電池を上手に使おう,実用一次電池
 7.実用二次電池(蓄電池)
 8.蓄電池の上手な充電法 
 9.究極のクリーン発電−燃料電池
10.ミクロな電池で金属がさびる(腐食の機構)
11.防食法
12.無限の太陽エネルギーによる発電と化学物質生産
13.まとめと総括質問