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授業科目名
担当教官
建設材料学及び演習
杉山 俊幸/檜貝  勇
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
264114 A 4 (未登録) 2 前期 火/金 IV/II
[概要と目標]
 土木構造物の構造材料として現在用いられているものは、主として鋼とコンクリートおよび土である。
 このうち、コンクリートに関しては、その使用材料、フレッシュコンクリートおよび硬化コンクリートの性質について学習する。コンクリートは身近な材料であるが、その性質、それを支える技術などについては、ほとんど知られていない。”コンクリートは生き物である”ことを理解してもらえることを期待する。
 鋼に関しては、軽量である割に強いことから、軟弱地盤の多い我が国では比較的多く用いられている。 本講義では、土木構造物、特に鋼製橋梁に用いられる鋼材の力学的特性や長所・短所、鋼材の接合方法についてに理解することを目標とする。
[必要知識・準備]
コンクリートに関して
 特になし。予習は要求しないが、授業中は疑問を持てるように頭を活性化していて欲しい。
鋼に関して
 力の作用により物体に生じる断面力や応力の算出に関する知識が必須である。
[評価基準]
コンクリートに関して
 中間試験1回および期末試験の成績による。出席点は考慮しない。
鋼に関して
 中間試験および期末試験により評価を行う。

最終的には、両者の成績を総合して評価する。
[教科書]
  1. 最新 コンクリート工学, 森北出版, ISBN:4627430957
[参考書]
  1. コンクリートに関して、特に指定しないが、コンクリート工学に関する参考書は多数あるので、せめて一冊は見てもらいたい。
  2. (テキストシリーズ土木工学3)橋梁工学, 共立出版, ISBN:4320073835
[講義項目]
コンクリートに関して
  1.総 説(セメントコンクリートの歴史、コンクリートの一般的性質)
  2.コンクリートの材料(セメント、骨材、混和材料)
  3.フレッシュコンクリート(ワーカビリティー、コンシステンシー、材料分離)
  4.硬化コンクリートの強度(圧縮強度、引張強度、各種強度)
  5.硬化コンクリートの変形特性(応力〜ひずみ関係、クリープ、乾燥収縮)
  6.硬化コンクリートの耐久性  (気象作用に対する耐久性、アルカリ骨材反応、塩害) 講義の進捗状況によって、項目を追加したり、削除することもある。

鋼に関して
  1.鋼構造物の種類と特徴
  2.鋼構造の歴史
  3.鋼の金属学的性質
  4.鋼材の力学的性質(破壊のしかた、引張強度、圧縮強度)
  5.鋼材の力学的性質(ねばり強さ)
  6.鋼材の力学的性質(疲労強度)
  7.鋼材の腐食とその対策
  8.中間試験
  9.中間試験の解説、構造用鋼材の種類
 10.橋梁用高性能鋼
 11.高力ボルト摩擦接合の定義と特徴
 12.高力ボルト摩擦継手の設計
 13.溶接継手の種類と特徴
 14.溶接継手の設計
 15.期末試験