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授業科目名
担当教官
情報理論
有泉  均
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
263205 2 F 2 後期 IV
[概要と目標]
 この「情報理論」という科目では、情報の意味内容は問題とせず、ただ、情報のもつオールオアナッシング的な側面にのみ着目して、情報の定量化を行っている。この情報の定量化が共通の尺度となって、音声情報や画像情報のようなマルチメディア情報を一元化することが可能となり、今日の情報化社会を築いてきた。情報の単位「ビット」の産みの親であるエントロピー(平均情報量)の理論は情報通信にとって極めて有用で、情報源や通信路の符号化、とくにその理論的限界を学ぶことにより、多くの情報伝送技術の確立をもたらしている。一方、誤り訂正符号を中心とする符号理論は、音声や画像の符号化など今日のインターネットの隆盛や携帯テレビ電話の出現などを早くから予言してきた技術である。21世紀に向かってIT革命の基盤となる科目である。
[必要知識・準備]
 対数計算、線形代数学、確率論を学習しておくことが望ましい。

[評価基準]
 演習のレポート、定期試験、出席状況を総合して判断する。
[教科書]
  1. ISBN:4339023728
    (小川英一:「マルチメディア時代の情報理論」(コロナ社))
[参考書]
[講義項目]
  1.情報伝送の基礎知識
  2.情報量の数量化
  3.情報源符号化
  4.データの圧縮
  5.通信路符号化
  6.基礎的な誤り検出・訂正符号
  7.実用的な誤り検出・訂正符号
  8.伝送路符号化
  9.アナログ信号の情報量
 10.音声・映像の圧縮