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授業科目名
担当教官
システム制御工学II
大木  真
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
262072 2 S 3 後期 II
[概要と目標]
 システム制御工学では,状態空間表現に基づく制御工学(現代制御理論)を解説する.状態空間表現によるシステムの解析・設計法は,現代の制御工学において重要な役割を果たしているだけでなく,信号処理や通信理論など隣接分野においても不可欠の考え方である.また,最近のコンピュータ技術の発展に伴って,身近な民生用機器にも現代制御理論を用いた製品が実用化されるようになってきている.制御機器のディジタル化が進行していることを考慮して,本講義では連続時間システムと離散時間システムを平行して解説する.
 本講義では,連続時間および離散時間のシステムを状態空間表現を用いて解析できること,および状態空間表現に基づいて基本的な制御系を設計できるようになることを目標とする.
[必要知識・準備]
線形代数学,微分積分学,微分方程式,ラプラス変換,z変換,フーリエ変換
[評価基準]
筆記試験の素点により判定し,60点以上を合格とする.また,演習のためにレポートを課す場合がある.
[教科書]
  1. 浜田 望・松本 直樹・高橋 徹, 現代制御理論入門, コロナ社, ISBN:4-339-03161-5
[参考書]
  1. 木村英紀, 岩波講座物理の世界 制御する1 回路とシステム, 岩波書店, ISBN:4-00-011168-X
    (および,担当教官のWebページ (
    http://www.sp.es.yamanashi.ac.jp/~ohki) を参照)
[講義項目]
  1.現代制御理論によるシステム制御
  2.数学的基礎
  3.動的システムのモデル
  4.離散時間システムの解析
  5.連続時間システムの解析
  6.可制御性と可観測性 1
  7.可制御性と可観測性 2
  8.システムの安定性
  9.状態フィードバックと極配置
 10.オブザーバ
 11.最適レギュレータ
 12.サーボシステムの設計
 13.制御理論の新たな展開