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授業科目名
担当教官
信号とシステム
塙  雅典
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
262052 2 S 1 後期 IV
[概要と目標]
本講義では信号とシステムの概念をディジタル信号処理技術をベースにして学ぶ.
ディジタル信号処理とは、一言で言えば、ディジタル形式で表現された様々な信号を処理すること、またはその処理方法をさす。携帯電話を筆頭に、CD、MD、DVD等のオーディオビジュアル機器、3Dグラフィクスをふんだんに使用した家庭用ゲームなど、先端技術の多くがディジタル信号処理によって支えられている。ディジタル信号処理技術は難しい数学を必要とせず,四則演算を基本として記述されるのが特徴である.本講義は、このディジタル信号処理の基礎理論を学び,今後学ぶ各種情報通信システム技術の基礎となる知識を身につけることを目的とする.また演習を通して、継続的自主的に学習する能力、論理的・科学的なコミュニケーション能力を養成する。
[必要知識・準備]
同時に開講される「信号とシステム演習」を必ず受講すること。
[評価基準]
試験を二回実施し、その平均点が60点以上の者を合格とする。
[教科書]
  1. 各回の講義前に以下にテキストを掲載するので各自印刷して持参すること。http://www.ics.es.yamanashi.ac.jp/~hanawa/ss/
[参考書]
  1. James H. McClellen, M. A. Yoder, Mark Yoder, DSP First: A Multimedia Approach, Prentice Hall, ISBN:0132431718
    (改訂版が近日発売,となって早1年以上経つ.開講までに改訂版が出ている場合にはそちらの購入を勧める.翻訳版もあるが,訳がひどく意味が通じない箇所が多々あるので勧められない.)
  2. James H. McClellan (原著), Mark A. Yoder (原著), Ronald W. Schafer (原著), 荒 実 (翻訳), MATLABによるDSP入門, ピアソンエデュケーション, ISBN:4894711680
    (参考書1の翻訳版。上にも書いたが,購入は勧められない.原著の購入が望ましい.)
[講義項目]
1. アナログ信号のディジタル表現
- アナログ信号とディジタル信号
- サンプリングとエイリアシング
- サンプリングとエイリアシング〜その2
- スペクトル表現

2. ディジタルフィルタ
- 離散時間システム入門
- 線形時不変システム
- FIRフィルタの周波数特性
- FIRフィルタの周波数特性(2)
- Z変換入門
- システム関数の極と零
- システム関数の極と零(2)
- IIRフィルタ

3. スペクトル解析
- スペクトル解析