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授業科目名
担当教官
機械力学
澤登  健
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
261090 A 2 D 2 後期 II
[概要と目標]
 機械力学では機械が動作するときに,機械に生ずる力学的問題を扱う方法を学ぶ。すなわち,本講義では種々の機械に共通する力学問題を抽出,整理し,適切な解析を行うためのモデリングや定式化の方法を学び,有用な機械運動を得るための運動と力の関係を考える。また,今日,機械の正常な運転や安全を損なう振動が,機械開発の大きなネックになることが多いことから,振動解析法と防振対策の基礎についても学ぶ。講義では自動車や高層ビルの制振装置など具体的な例を取上げ,機械力学の解析結果が設計にどのように使われるているか理解できるようにする。
[必要知識・準備]
 微分・積分,線形代数,三角関数,複素数,微分方程式,力学,機構学などの基礎
[評価基準]
 成績は中間試験,期末試験により評価する。講義の進行に合わせてレポートを課すが,内容と期限の厳守が重要視され,結果は成績評価に反映される。
[教科書]
  1. ISBN:4320081234
    ( 教科書: 清水・沢登ほか 「基礎と応用機械力学」(共立出版))
[参考書]
  1. ISBN:4844521489
    (國枝正春:機械実用力学(実際問題のモデル化と解法),理工学社,J.L. Meriam and L.G. Kraige: Engineering Mechanics Dynamics, WILEY (岡村秀勇訳:例題演習工業力学/動力学編I,II,サイエンス社))
[講義項目]
  1. 機械の運動と力学モデル
      機械力学の基礎数学,機械に働く力,機械の力学モデルと運動方程式の導出法

  2. 動力伝達の力学     
      駆動と負荷特性,変速機の力学,クラッチの力学,はずみ車と調速機  
 
  3.1自由度系の振動解析
     固有振動,減衰自由振動,強制振動(強制外力と変位強制),過渡振動  

  4.2自由度系の振動解析
     固有振動と振動モード,振動モードの直交性,動吸振器,自動車の乗心地解析