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授業科目名
担当教官
流体工学
角田 博之
時間割番号
単位数
コース
履修年次
期別
曜日
時限
261040 2 D 2 後期 IV
[概要と目標]
 空気・水・油などの流体に関連する諸現象と流体運動を支配する基本原理との因果関係を明確にするための考え方を修得し,流れに関する基本法則や定理を確実に使いこなせることを目標とする.
[必要知識・準備]
 微分積分学の初歩,ベクトル算法の初歩,力学の初歩
[評価基準]
 各講義項目の区切りに,講義内容の理解度を確認するための小テストあるいはレポートを数回程度実施する.また,試験は中間試験と期末試験の2度行う.
 最終評価は,小テスト及びレポート20%,中間・期末試験80%程度の割合で行う.合格最低基準は,静水中での圧力による力およびその作用点を求めることができ,さらに,ベルヌーイの定理ならびに運動量理論の意味を理解し,それらを基本的な工学流れに適用できることである.
[教科書]
  1. 吉野章男,菊山功嗣,宮田勝文,山下新太郎, 流体工学演習, 共立出版, ISBN:4-320-08050-5
    (その他,重要項目に関しては適宜プリントを配布する.)
[参考書]
  1. 古屋善正,村上光清,山田 豊, 流体工学, 朝倉書店, ISBN:4-254-23034-6
  2. 中村育雄,大坂英雄, 機械流体工学, 共立出版, ISBN:4-320-08022-X
  3. 望月修, 図解流体工学, 朝倉書店, ISBN:4-254-23098-2
[講義項目]
1)はじめに(第1週)
  講義概要と目標の説明,流れの不思議さと多様性,流れの研究分野,流体工学がカバーする領域

2)次元と単位(第2週)
  基本次元と物理量の次元,物理法則と次元の同次性,SI単位と工学単位

3)流体の性質(第3,4週)
  流体の特徴,流体の物性(密度と比重,圧縮性,粘性),ニュートン流体

4)静水力学(第5〜9週) 
  面積力と体積力,圧力の定義,圧力の等方性,流体静止条件,液柱と圧力ヘッド,等圧面と液面形状,全圧力と圧力中心,浮力とアルキメデスの原理

5)流れの基礎理論(第10〜14週)
  流れと座標系,流れを表す線(流線と流管),質量保存則と連続の条件,エネルギ保存則とベルヌ-イの定理,ベルヌーイの定理の応用(流量・流速計測),運動量理論とその応用